期間:
2026年10月31日(土)-2027年4月23日(金)
2026年10月31日(土)-2027年4月23日(金)
金沢21世紀美術館
展示室4
無料(ただし「今日から明日へ 作品を継承すること」の当日観覧券が必要)
予約不要
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801
「今⽇から明⽇へ 作品を継承すること」展の一室、展示室4「継承の実験室」では、作品を次の展示へ送り出すまでに美術館が行う、普段は見えないさまざまな仕事を紹介します。「実験室」という名前には、その語源にさかのぼり、作品を前に人々が手を動かし、調べ、話し合う仕事の場という意味を込めています。
入口付近には、作品を収めた木箱が並び、次の展示を待っています。室内では、作品の近くに資料キャビネットを置き、その状態を記録した写真や映像、作品の核心や展示方法などについて作家に尋ねた「問診票」、設置の手順を記した資料などを紹介します。中央の大きな机では、作家や学芸員、研究者、展示設営の専門スタッフなどが作品の状態を確かめ、今後の保存や再展示の方法を話し合います。
こうした調査やインタビューは映像に記録され、室内のスクリーンで上映されます。会期中は3期に分けて作品を入れ替え、そのたびに生まれた資料や記録を奥のキャビネットに蓄積し、次の調査や展示へ引き継いでいきます。
保存修復を専門とする田口かおり(京都大学大学院人間・環境学研究科)と、作品の再現・再展示を研究する平諭一郎(東京藝術大学未来創造継承センター)との協働のもと、作品が出番を待ち、調べられ、その過程が記録されていく様子を共有します。何を残し、何を変え、どのように未来へ手渡すのか。ここは、その答えを探す仕事が会期中も続いていく場所です。
第1期
2026年10月31日(土)〜12月20日(日)
田中信行、田島美加、西山美なコ、YANTOR、小沢剛、岸本清子、粟津潔
第2期
2026年12月22日(火)〜2027年2月21日(日)
大巻伸嗣、蓮田修吾郎、奈良美智、Rhizomatiks、ヤン・ファーブル、粟津潔
第3期
2027年2月23日(火・祝)〜4月23日(金)
オトボン・ンカンガ、ヤノベケンジ、田中敦子、Rhizomatiks、エルネスト・ネト、毛利悠子、粟津潔
※出品作品は変更になる場合があります。作品の一部のみを展示する場合があります。
1981年東京生まれ。専門は保存修復学、美術史、表象文化論。フィレンツェ国際芸術大学(Università Internazionale dell’Arte, Firenze)で絵画の保存修復を学んだのち、市内の修復工房にて修復に従事。東海大学准教授などを経て、2023年より京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。作品の物質性と経年変化、修復介入の倫理、真正性をめぐる問題に関心をもち、美学・美術史的なアプローチと科学分析を組み合わせながら作品の制作過程と後史を読み解く研究を進めている。主な著書や訳書に『保存修復の技法と思想─古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』(平凡社、2015年/2024年)、『絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界』(偕成社、2024年)、『どうやって美術品を守る? 保存修復の世界をのぞいてみよう』(創元社、2025年)など。
1982年福岡県生まれ。文化財や現代美術の修復や再現、復元における同一性や真正性に関心を寄せ、作品の保存、継承を専門的に研究する。近年は、創造の過程や周辺、道具、実践知といった芸術教育におけるアーカイヴから新たな表現や思考を生み出すクリエイティヴ・アーカイヴを推進し、引用や翻案を促す研究プロジェクトを試みている。
現在、東京藝術大学未来創造継承センター准教授。博士(文化財)。近年の主な仕事に、「再演──指示とその手順」展(東京藝術大学大学美術館、2021年)。「褻に触れていく」展(東京都美術館、2025年)、「制作の跡を踏む──中西夏之アーカイヴ」(東京藝術大学大学美術館陳列館、2026年)。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
独立行政法人芸術文化振興会、文化庁
エルメスジャポン株式会社
北國新聞社