変容する家 | 東アジア文化都市2018金沢

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ARTISTS
石引エリア

風景と食設計室 ホー

HOO. Landscape and food works
[参考画像]《食事と朗読のツアー「見えない神さまー粕川の祈りと食べもの」》 2016,
アーツ前橋での展覧会「フードスケープ 私たちは食べものでできている」より,
© HOO. Landscape and food works Photo: Kigure Shinya

[参考画像]《食事と朗読のツアー「見えない神さまー粕川の祈りと食べもの」》 2016,
アーツ前橋での展覧会「フードスケープ 私たちは食べものでできている」より,
© HOO. Landscape and food works Photo: Kigure Shinya

アーティストステートメント

人は、日々食事をする。一人であったり、家族とであったり、友人とであったり、場所も、家やレストラン、あるいは歩きながら、移動する電車の中でかもしれない。食事をすることは、とても個人的な体験だ。けれどもそこには常に、時代的、社会的な背景が関与する。食べる事、生きる事、それは、この世界とつながりを持つ事に他ならない。

私たちは、石引に住む人々から話を聞いた。どのように生きてきたのか。どんなものを食べ、どんな体験をし、どんな風景を見てきたか。その人にとってはごく当たり前の日々のことを。私たちは、それを手がかりに、この土地の経てきた風景を想像する。

今回の作品「明日の食卓」は、食事と朗読による公演形式で、1回4名限定、会期中の週末を中心に全10回の公演を予定している(予約制)。石引の人々から聞いた話をもとにした朗読と、それに合わせた食事が提供され、参加者は、その場、その時だけの「食卓」を体験する。公演日以外は、公演会場のインスタレーションと公演で使われるものが展示される。会場となる場所は、石引商店街の並びにある金沢くらしの博物館の一室。博物館では、昔からの生活用品や職人道具など、暮らしの移り変わりを知る資料が展示されている。作品と合わせて是非鑑賞頂きたい。

「変容する家」という展覧会にあたり、生きること、家族のこと、そしてそれらと社会との関係性について考えた。変化し続ける社会の中で、人々は、日々食卓に向かう。そのどれもが、ごくありふれた、なにげない、それでいて特別な一瞬だ。

私たちは、明日の食卓を見つめる。

風景と食設計室 ホー

Photo: Yasuhiko Kouyama
Photo: Yasuhiko Kouyama

高岡友美 TAKAOKA Tomomi 1981年生まれ。
永森志希乃 NAGAMORI Shikino 1980年生まれ。

高岡友美と永森志希乃によるユニット。ランドスケープデザイン事務所勤務を経て、2012年3月より活動。「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界とわたしの手のひらは繋がっている」 をコンセプトに、食を風景・文化・社会の切り口から捉え、その時その場所でしか体験できない食のインスタレーションを展開。

ストーリー

食事と朗読の公演 「明日の食卓」
2018年10月9日