期間:
2023年11月18日(土)
2023年11月18日(土)
金沢21世紀美術館 シアター21
前売券:一般 1,700円
U25(25歳以下) 1,200円
当日券:一般 2,000円
U25(25歳以下) 1,500円
通し券(前売のみ):一般 3,000円
U25(25歳以下) 2,000円
※U25は当日会場で年齢を証明できるものの提示をお願いします。
障害者手帳をお持ちの方の介助者1名:無料
証明書の提示が必要です(身体障害者手帳・療育手帳又は精神障害者保険福祉手帳、障害者手帳アプリ「ミライロID」)
『メトロポリス』は耳の不自由な方にもお楽しみいただけるよう、日本語の字幕を付けて上映をする上映回となります。
・Peatix事前予約
Peatix
・当日券販売(現金精算のみ)
当日券は『メトロポリス』『機動警察パトレイバー2 the Movie』ともに当日12時よりシアター21前にて販売します。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
TEL 076-220-2811
E-mail event_k@kanazawa21.jp(学芸部交流課直通、火〜日10:00-18:00)
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館で現在開催中の企画展「アニメ背景美術に描かれた都市」のクロージングに合わせて、展示作品の『メトロポリス』と『機動警察パトレイバー2 the Movie』の上映と関連トークイベントを広坂シネマクラブの有志のメンバーが企画・実施します。展覧会と併せてのご鑑賞をお楽しみください。
"20世紀後半、世界的にデジタルテクノロジーと社会構造が大きく変化した時代に作られたアニメには、予言的な作品が少なくありません。今回上映する『メトロポリス』(2001年)と『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993年)は、卓越した映像表現で描かれた未来像に加えて、「AI」「テロ」「戦争」といった今日的な問題も私たちに投げかけます。各作品上映後にゲストを招き、サブカルチャーと呼ばれる枠組みで鑑賞されてきた古典アニメ作品を多角的に読み解き、ハイカルチャーへの接続と再評価を試みます。そして、予想不可能な時代に展望できる未来について観客のみなさんと共に考えてみたいです。"
明貫紘子(キュレーター、アーカイブ研究者、展覧会「アニメ背景美術に描かれた都市」コ・キュレーター)
ストーリー
私立探偵のヒゲオヤジと少年ケンイチは、人造人間製造の疑惑で指名手配されているロートン博士を捜すために、人間とロボットが共存する巨大都市国家・メトロポリスへやって来た。そこでケンイチは不思議な少女ティマと出会う。一見華やかで繁栄している未来都市は、技術の恩恵を享受する支配者層、ロボットに職を奪われた労働者、人間に酷使されるロボットという階層化された社会であり、互いの間には様々な確執が噴出し始めていた。
(広坂シネマクラブ 小石原奈央)
■STAFF:
原作/手塚治虫
脚本/大友克洋
監督/りんたろう
キャラクターデザイン・総作画監督/名倉靖博
作画監督/赤堀重雄、桜井邦彦、藤田しげる
美術監督・CGアートディレクター/平田秀一
CGテクニカルディレクター:前田庸生
音楽/本多俊之
アニメーション制作/マッドハウス
企画協力/手塚プロダクション
製作/メトロポリス製作委員会
■CAST:
ティマ/井元由香、ケンイチ/小林桂、ロック/岡田浩暉、レッド公/石田太郎、ヒゲオヤジ/富田耕生、ほか
©手塚プロダクション/METROPOLIS製作委員会
オススメポイント
上層には支配層の人間、地下ロボットが働く階層社会。ティマは自分が何者かも分からない。そばに寄り添うケンイチを慕ううちに少しずつ何かが芽生え始める。実はティマはロボット。メトロポリスを完璧にする目的だから感情は必要ない。幼い子供のように無垢な存在をただのロボットとして扱えるのか?AIの存在を前にして、今、我々は同じ問いの前にいる。
(広坂シネマクラブ 林朋子)
ストーリー
2002年、横浜ベイブリッジが爆破される事件が発生。自衛隊機によるものだと報道されるが、該当する機体は存在しなかった。その後も相次ぐ不審な事件によって警察と自衛隊の対立が深刻化し、日本は緊急事態に陥る。事件の容疑者として、東南アジア某国へのPKO派遣で消息不明となっていた元自衛官・柘植が浮上する。警視庁特車二課第2小隊の後藤らは、東京に“戦争”を再現させたテロリストの正体とその真相を探るために奔走する。
(広坂シネマクラブ 小石原奈央)
■STAFF:
企画・原作/ヘッドギア
監督/押井 守
脚本/伊藤和典
キャラクターデザイン/高田明美・ゆうきまさみ
メカニックデザイン/出渕 裕・河森正治・カトキハジメ
演出/西久保利彦
作画監督/黄瀬和哉
美術監督/小倉宏昌
撮影監督/吉田光伸
音楽/川井憲次
音響監督/浅梨なおこ
アニメーション制作/プロダクションI.G
■CAST:
泉 野明/冨永みーな、篠原遊馬/古川登志夫、後藤喜一/大林隆介、南雲しのぶ/榊原良子、太田 功/池水通洋、進士幹泰/二又一成、山崎ひろみ/郷里大輔、シバシゲオ/千葉 繁、榊 清太郎/阪 脩、松井刑事/西村知道、荒川茂樹/竹中直人、柘植行人/根津甚八
©1993 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA/Production I.G
オススメポイント
"ロボットアニメなのにロボットアニメじゃない…"
前作からの登場人物達の成長、変わりゆく都市、スリル満点のサスペンス要素とヒューマンドラマに思わず引き込まれる"大人のためのアニメ映画"です
フィクションで描かれた戦争は今では身近な存在に…
現代社会と照らし合わせてご鑑賞することをオススメします
(広坂シネマクラブ 大野広輝)
りんたろう(アニメーション監督)
1941年生まれ。1958年、東映動画(現・東映アニメーション)に入社。その後、虫プロダクションに移籍し、日本初のTVシリーズ『鉄腕アトム』(63)で演出デビュー。『ジャングル大帝』(65)ではチーフディレクターを務め、数多くのTVアニメを監督。初の劇場アニメ『銀河鉄道999』(79)が成功を収め、角川映画初の劇場アニメ『幻魔大戦』(83)も漫画家・大友克洋の起用を含めて大きな話題を呼ぶ。以後、マッドハウスを拠点に『カムイの剣』(85)、『火の鳥 鳳凰編』(86)、『X-エックス-』(96)、『メトロポリス』(01)などを手がける。最新作は『山中貞雄に捧げる漫画映画「鼠小僧次郎吉」』(23)。
〈映画〉の父・リュミエール兄弟の名を冠する仏リュミエール映画祭に今年、初のアニメ監督として参加して世界の映画人の仲間入りを果たした。
宇野 常寛(評論家)
1978年生まれ。批評誌〈PLANETS〉〈モノノメ〉編集長。著書に『母性のディストピア』(集英社)、『遅いインターネット』(幻冬舎)、『水曜日は働かない』(ホーム社)など多数。立教大学社会学部兼任講師。
明貫紘子(キュレーター、アーカイブ研究者)
1976年石川県生まれ。映像ワークショップ合同会社代表。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員を経て、メディアアートのアーカイブや作品保存に関するプロジェクトに多数従事。金沢美術工芸大学、京都精華大学非常勤講師。
https://www.eizo.ws
実写と異なり全てをゼロから創り上げるアニメーションは、背景の都市や建築、室内のディテールに至るまで意図的に描かれ、独自の世界観を構築しています。本展では、1980年代末から2000年代初頭にかけて制作された日本を代表するSFアニメーション作品について、卓越した技術によって緻密に描き込まれた手書きの背景美術の展示とともに、それらを創り上げるために参照された書籍やロケハン写真などのレファレンス資料やクリエイターへのインタビュー、年表と併せて建築家による未来都市構想などをご紹介します。現実と架空をつなぐ、クリエイターたちの都市への眼差しを感じてください。
期間:2023年6月17日(土)~2023年11月19日(日)
主催 : 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館(公益財団法人金沢文化振興財団)
助成:公益財団法人 花王芸術・科学財団
監修 : 五十嵐太郎(東北大学大学院教授)
企画:シュテファン・リーケレス/明貫紘子/谷口吉郎・吉生記念金沢建築館
協力 : 金沢美術工芸大学/リーケレス・ギャラリー/映像ワークショップ合同会社
「アニメ背景美術に描かれた都市」 詳細
映画をテーマに金沢21世紀美術館に集った多世代で多様なボランティアメンバーが、地域の映画文化振興のために様々な企画を主体的に実施していくサークル活動です。随時メンバーを募集中 !
X: @hrcn_kanazawa21
【シンボルマークについて】
カメラの中に、「し・ね・ま」の手話のイラストが描かれており、映画を多様な人に開いていくといったコンセプトを表しています。
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館[公益財団法人 金沢文化振興財団]、手塚プロダクション、バンダイナムコフィルムワークス、ジェンコ、映像ワークショップ、スタジオM2、桑島龍一
北國新聞社