工芸とデザインの境目

2016年10月8日(土) - 2017年3月20日(月)

「工芸」か「デザイン」かー。
工芸とデザインはものづくりという点では同じであるが、両者は異なるジャンルとして区別される。しかしながら、それらをつぶさに観察するまでもなく、両者の間には「デザイン的工芸」また「工芸的デザイン」とも呼べる作品あるいは製品があるように思われる。
本展覧会では、「プロセスと素材」「手と機械」「かたち」「さび(経年変化)」といった観点から工芸とデザインを見つめ直すことによって、それらの曖昧模糊とした境目を浮き彫りにする。それと同時に、最先端技術の発達などによって多様化が進む両者の新たな地平を考察する。

カタチのたたずまい

2016年10月8日(土) - 2017年3月20日(月)

展覧会「工芸とデザインの境目」の開催に合わせて、技術や素材に重きをおきながら金沢およびその近郊で制作活動をおこなう若手工芸作家4名に焦点をあてた展覧会を開催いたします。「用の美」(あるいは「用と美」)を追求することから生まれ、いわゆる工芸でありながらデザイン的な傾向を示す、洗練された形態(カタチ)を特徴とする作品を展示いたします。
これからの石川の工芸を担う若き作家たちの作品をとおして、工芸における新たな可能性を探ります。

アペルト05

樫木知子 ~Daydream~

2016年9月17日(土) - 2017年1月9日(月)

京都をおもな活動の舞台とする画家、樫木知子(1982年、京都生まれ)。樫木は繊細かつ流麗な描線と透明感のある穏やかな色彩によって、白昼夢のような幻想的な世界を画面に紡ぎ出します。人物をはじめ、多様なモティーフを多層的に描き重ねる樫木独自の描法は、臨場感のある不可思議な絵画空間を現出させ、その異次元世界に観る者を誘い込みます。
本展では京都市立芸術大学大学院在籍中に制作した《タイルの部屋》(2010年)や、本展のために新たに制作した3点の作品など、全7点を展覧します。

《うでピアノ》2015(部分)

コレクション展2

ダイアリー / 粟津潔と建築

2016年9月10日(土) - 2016年11月27日(日)

ダイアリー
ダイアリーとはラテン語の「一日」を指す「diēs」を語源とした、個人的な日記や日誌を意味することばです。書かれた、あるいは描かれたダイアリーには日々の記録が時間の積層として現れ、そこからは記憶、身体、痕跡、日常、反復といった要素を読み取ることができます。さらに個人が自らのために記したダイアリーは、パブリックに開かれることで「歴史」の一部ともなり得ます。
本展はこうした多様な拡がりを持つ「ダイアリー」というキーワードを手がかりとして、8名のアーティストによる作品を紹介します。過去の行為や出来事の記憶がかたちを伴って作品として現れるとき、私たちはそこにどのような「ダイアリー」を発見できるのでしょうか。

粟津潔、マクリヒロゲル 3 粟津潔と建築
金沢21世紀美術館は、約3000件の粟津潔の作品・資料をコレクションしています。「粟津潔、マクリヒロゲル」は、2014年より開催している小特集展示のシリーズで、粟津のコレクションを毎回異なる切り口で紹介しています。
3回目にあたる本展は、「建築」がテーマです。粟津は、1960年代の前衛的な建築運動「メタボリズム」に参加したことを契機に、多くの建築家と協働しながら空間的、環境的デザインを展開し、さらに、印刷メディアを通じて建築運動にも寄与しました。大衆に開くことを目指したモダニズムのデザインに、日本の伝統を再解釈して繋げた点に、粟津の独自性があります。本展では3つのセクション「メタボリズムと万博」「建築家との協働」「建築雑誌のデザイン」に分け、粟津のデザインが同時代の建築運動と共鳴し、それを豊かに増幅させた軌跡を紹介します。

SUPERFLEX One Year Project ― THE LIQUID STATE / 液相

2016年4月29日(金) - 2017年3月12日(日)

SUPERFLEXは、コペンハーゲン(デンマーク)を拠点に活動するヤコブ・フィンガー、ラスムス・ニールセン、ビョルンスティエルネ・クリスチャンセンの3人によるアーティスト・ユニットです。現代社会における既存の制度や枠組みに言及しつつ、コミュニティに対して働きかけ、新しい公共空間の創出を提案しています。
今回は、金沢21世紀美術館の建物を微生物を培養する「シャーレ」に見立て、コミュニティとの関係を「培養」「発酵」「醸成」の3つのキーワードで読み解く、約1年間にわたるプロジェクトに取り組みます。