アペルト05

樫木知子 ~Daydream~

2016年9月17日(土) - 2017年1月9日(月)

京都をおもな活動の舞台とする画家、樫木知子(1982年、京都生まれ)。樫木は繊細かつ流麗な描線と透明感のある穏やかな色彩によって、白昼夢のような幻想的な世界を画面に紡ぎ出します。人物をはじめ、多様なモティーフを多層的に描き重ねる樫木独自の描法は、臨場感のある不可思議な絵画空間を現出させ、その異次元世界に観る者を誘い込みます。
本展では京都市立芸術大学大学院在籍中に制作した《タイルの部屋》(2010年)や、本展のために新たに制作した3点の作品など、全7点を展覧します。

《うでピアノ》2015(部分)

コレクション展2

ダイアリー / 粟津潔と建築

2016年9月10日(土) - 2016年11月27日(日)

ダイアリー
ダイアリーとはラテン語の「一日」を指す「diēs」を語源とした、個人的な日記や日誌を意味することばです。書かれた、あるいは描かれたダイアリーには日々の記録が時間の積層として現れ、そこからは記憶、身体、痕跡、日常、反復といった要素を読み取ることができます。さらに個人が自らのために記したダイアリーは、パブリックに開かれることで「歴史」の一部ともなり得ます。
本展はこうした多様な拡がりを持つ「ダイアリー」というキーワードを手がかりとして、8名のアーティストによる作品を紹介します。過去の行為や出来事の記憶がかたちを伴って作品として現れるとき、私たちはそこにどのような「ダイアリー」を発見できるのでしょうか。

粟津潔、マクリヒロゲル 3 粟津潔と建築
金沢21世紀美術館は、約3000件の粟津潔の作品・資料をコレクションしています。「粟津潔、マクリヒロゲル」は、2014年より開催している小特集展示のシリーズで、粟津のコレクションを毎回異なる切り口で紹介しています。
3回目にあたる本展は、「建築」がテーマです。粟津は、1960年代の前衛的な建築運動「メタボリズム」に参加したことを契機に、多くの建築家と協働しながら空間的、環境的デザインを展開し、さらに、印刷メディアを通じて建築運動にも寄与しました。大衆に開くことを目指したモダニズムのデザインに、日本の伝統を再解釈して繋げた点に、粟津の独自性があります。本展では3つのセクション「メタボリズムと万博」「建築家との協働」「建築雑誌のデザイン」に分け、粟津のデザインが同時代の建築運動と共鳴し、それを豊かに増幅させた軌跡を紹介します。

公演「わかったさんのクッキー」関連プログラム

ちがったさんのラッキー

2016年8月11日(木) - 2016年9月4日(日)

展覧会「ちがったさんのラッキー」では、金氏徹平さん(アーティスト)が集めた素材の中から選んだ物を身につけながら、いつもとちょっとちがう自分になることができます。
岡田利規さん( 演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰)は「いろんな物をいつもとちがう使い方をして撮った写真」を見て、お話をつくり、展示します。写真の登場人物は「ちがったーズ」という本展のコミュニケーターです。素材選びや組み合わせ、そしてできあがった姿かたちにまつわるお話づくりなどを会場で皆さんとご一緒します。
物や人とふれあいながら、いつもとちがった発見ができたあなたは、とってもラッキー!?

コレクション展1

Nous ぬう

2016年5月21日(土) - 2016年9月25日(日)

「Nous」とはフランス語で「わたしたち」を意味する言葉です。「わたしたち」は女性たちであり、また男性たちでもあります。ものを作り出すこと、思いを形にすることに女性と男性の区別はありません。ただ、その手法としての「手芸」を取り上げてみれば、この言葉はおもに女性の創作活動として認知されてきたという歴史があり、暮らしのなかで何かを表現したいと感じた女性たちの多くは、絵筆よりも身近にある、針と糸を思わず手にしてきました。
ひたすらに針をすすめる時間の恍惚感、家族のために縫うことの幸福感と疎外感、自分のために縫うかけがえのない時間、縫うことには多くの思いが込められています。また、縫うことによって生まれる衣服は、着る人そのものを伝えるものでもあります。日常の延長で生み出される作品に、名付けようのない些末で複雑な感情が表現されています。鑑賞者である「わたしたち」のこれまで意識しなかった感情も、これらの作品を通すことによって浮かび上がってくるのではないでしょうか。5名のコレクション作家と、4名のゲスト作家をあわせ、9名の女性作家の作品を展示し、手芸とアート、そしてジェンダーについて考えていきます。

no new folk studio「Orphe」

2016年5月21日(土) - 2016年9月25日(日)

 履き手が動くと楽器のように音を奏で、さまざまな光と色を放つ新感覚シューズOrphe(オルフェ)。ユーザーの動きに反応して奏でられる音と光の軌跡は、身体の動作によって生み出されます。no new folk studioは菊川裕也が2014年に立ち上げたスタートアップ事業です。音楽を生業にしたいと楽器を作りはじめ、音楽系ハッカソンで靴の形をした楽器Orpheのプロトタイプを開発しました。その後もエンジニアやデザイナーらとの恊働によりその精度を高め、いよいよ本格的な販売が始まります。靴や楽器といった固有の何かではなく、あらゆる境界やジャンルを乗り越えるOrpheは、ユーザーの使い方次第で無限の可能性を秘めています。
 本展では、Orpheを履いたダンサーが真夜中の美術館を縦横無尽に駆け巡る映像作品《Motion-Score》をご紹介します。ダンサーの動き(Motion)が音と光に変換され奏でられることから、動きがまるで楽譜(Score)のようです。3面スクリーンでは3つのテーマに基づき映像が展開されます。美術館内を自由に歩き廻る「回遊」、Orpheをまるで楽器のように操る「協奏」、そしてOrpheの音と光が建物と呼応し合う「反響」。次世代クリエイター集団が作り出す音楽インターフェースOrpheをご堪能ください。

SUPERFLEX One Year Project ― THE LIQUID STATE / 液相

2016年4月29日(金) - 2017年3月12日(日)

SUPERFLEXは、コペンハーゲン(デンマーク)を拠点に活動するヤコブ・フィンガー、ラスムス・ニールセン、ビョルンスティエルネ・クリスチャンセンの3人によるアーティスト・ユニットです。現代社会における既存の制度や枠組みに言及しつつ、コミュニティに対して働きかけ、新しい公共空間の創出を提案しています。
今回は、金沢21世紀美術館の建物を微生物を培養する「シャーレ」に見立て、コミュニティとの関係を「培養」「発酵」「醸成」の3つのキーワードで読み解く、約1年間にわたるプロジェクトに取り組みます。