好奇心のあじわい 好奇心のミュージアム フードクリエイション+東京大学総合研究博物館

2014年4月26日(土) - 2015年3月31日(火)

※「好奇心をあじわう小部屋」、「好奇心の祝宴」は10月13日で終了いたしました。


今年金沢21世紀美術館は開館10周年を迎えました。「好奇心のあじわい 好奇心のミュージアム」は、みなさんとともにこれを祝う「祝宴」の場をつくりあげるプログラムです。その中心となるのは、あらたな「食」の価値を提案する諏訪綾子が主宰するフードクリエイションと、<驚異の部屋>をつくりだす東京大学総合研究博物館。博物館の原点でもある「好奇心」に立ちかえりながら、「あじわい」をテーマに据えた、ユニークなプログラム「好奇心をあじわう小部屋」と「好奇心の祝宴」を開催。あじわいのプログラムは街中へと広がっていきます。

諏訪綾子 《Scent of woman》 2014 Photo: Hiroshi Iwasaki
+ ウシ頭骨 東京大学総合研究博物館

中村好文 小屋においでよ!

2014年4月26日(土) - 2014年8月31日(日)

建築家・中村好文は、長年にわたってクライアントの暮らしに寄り添った普段着のように居心地のいい住宅をつくってきました。この展覧会は、中村が子供のころから心奪われ、同時に「住宅の原型」として位置づけてきた小屋に関する考察と展示を通じて「住宅とはなにか?」を問い直す企画です。会場は「長期インスタレーションルーム」と「光庭」ですが、光庭には、エネルギー自給自足を目指すひとり暮らし用の小屋「Hanem Hut」を原寸サイズで展示いたします。
3.11以降、エネルギー問題や環境汚染の問題は、ますます避けて通ることのできない重要なテーマとなってきています。この小屋の展覧会が、そうした問題解決への糸口となり、提案となることを願ってやみません。

「Hanem Hut」2013
Photo: AMEMIYA Hideya

コレクション展 I  透過と反射

2014年4月12日(土) - 2014年9月21日(日)

開館10周年を記念し、これまでに収集してきたコレクションの中から初公開や久々の展示となる作品を中心に、コミッションワークや金沢ゆかりの作家の作品を含め、当館の収蔵作品21点を展観します。
「コレクション展Ⅰ 透過と反射」では、光を透過し、あるいは反射する素材が用いられた立体作品をはじめ、自己の反射としての自画像やレンズを通すことで像を得る写真など、さまざまな表現から浮かび上がってくる「透過と反射」がテーマとなっています。
古来より人間は、透明な物質や磨き上げられた表面に強い関心を示してきました。美術でもまた作品が窓や鏡にたとえられてきたように「透過と反射」は繰り返し登場してきた概念です。透明性の高い素材や鏡面の技法が生み出す効果は、私たちに大きな驚きと直感的な愉しみを与え、さらにそれぞれの作品に眼を凝らすことで透けて見えてくるもの、映し出されるものは私たちの視覚のチャンネルを変え、新しい思考を誘発します。
本展を見終わってもう一度美術館を散策したとき、美術館を覆う円形のガラス壁や、ここそこにある大きな透明の扉にはどんな姿が映し出され、その向こうにはどんな光景が広がっているでしょうか。

フィロソフィカル・ファッション 3: ミントデザインズ ‒ happy people

2013年12月7日(土) - 2014年5月18日(日)

目まぐるしく移り変わる流行、それを支えるファストファッションの隆盛が顕著ないま、衣服の意味を問い直し、一貫したコンセプトでファッションを提案するクリエイターを紹介するシリーズ「フィロソフィカル・ファッション」。その第三弾として「mintdesigns(ミントデザインズ)」を取り上げます。

勝井北斗と八木奈央によるファッション・ブランド「ミントデザインズ」は、独自に開発するテキスタイルのユニークさを生かした衣服のデザインが注目されてきました。一方で、食器や家具、和菓子など、異業種とのコラボレーションにも積極的に取り組み、そのデザイン領域を拡大し続けています。衣服にとどまらず、日常生活の時間を豊かにするためのプロダクトデザインを目指す彼らの活動は、「流行」と同義ではない「ファッション」の可能性を提案しています。

本展は、「happy people」をテーマに、ミントデザインズの衣服を日常へ浸透させる実験です。東京と金沢で暮らす人々が、それぞれの日常空間のなかでミントデザインズに出会う、その瞬間を展示します。

金沢21世紀美術館キュレーター 平林恵