本当のデザインだけがリサイクルできる

Only honest design can be recyclable. D&DEPARTMENT PROJECT

2010年10月9日(土) - 2011年1月30日(日)

時代の移り変わりに伴い、次々と生み出される新しいデザイン。時代や流行に激しく左右される現代の消費サイクルにおいては、物だけでなく、デザインそれ自体も消費され続けています。D&DEPARTMENT PROJECTは、既に生み出されているデザインや商品の中にも長寿命のものがあることに目を向け、そんな商品だけをセレクトして販売し、その後、再び消費者から買取り、そして販売し直すという消費の現場からのリサイクルを提案し実践しています。売り続け使い続けることができる仕組みがあれば、新しいマーケットの創出やデザインの浪費を避けることができるという新たな試みは、デザインが社会に貢献するひとつのかたちを呈示するものです。

本展では、消費者が手放した物の中からロングライフデザインとして保持し続けていくべきものをD&DEPARTMENT PROJECTがセレクションして買い取り、もう一度販売し直すという一連の活動を3期に分けて展示します。

■ナガオカケンメイによるステートメントはこちら
Only honest design can be recyclable.

ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス

2010年9月18日(土) - 2010年12月25日(土)

光と色が移ろいゆく果てしないトンネルの行程。ネズミとクマは街に繰り出し、芸術や哲学を通して人間社会の不条理を見つめる。身の回りの物たちは危ういバランスを保ち佇む。即興的な連鎖反応を繰り返しながら、一つのガラクタからもう一つのガラクタへと辛うじて伝わるエネルギー。約90点の粘土が象る大小様々なこの世の出来事が織りなすパノラマの傍らには、世界各地の空港の風景が浮遊する。人生や世界について誰もがふと思い浮かべそうな問いが現れては消え、止むことなく空中を漂う。小さなモノクロ写真にはおとぎ話のような光景が黒く柔らかな輪郭で映る。平穏で何気ない日常は、驚異と混沌、悲劇と喜劇、憂鬱と虚無に満ちている・・・

ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスは写真、立体、映像など様々なメディアを柔軟に操り、身近な光景や事物に真摯な眼差しを向け、意味のずれや解釈の多様さを綿密な計画と偶然性によって提示し、皮肉とユーモアを織り交ぜながら人間社会の本質を浮き彫りにします。独自の美学に貫かれた彼らの表現の妙と百科全書的世界をお楽しみください。

Image:The Least Resistance 1980-81 film still camera: Jürg V. Walther 

Collection Exhibition: Invisible Reality

コレクション展「目には見えない確かなこと」

2010年9月11日(土) - 2011年4月10日(日)

1980年代以降に制作された作品を中心とする当館コレクションを紹介する展覧会です。複雑な視点を織り交ぜ、価値観の変化や転換と呼応する先鋭的な作品を展示し、現代社会の諸問題を問いかけます。

みかんぐみ「みかんぐみのアイディアワークショップ -みんなのがっこう」

2010年6月12日(土) - 2010年9月26日(日)

「みかんぐみのアイディアワークショップーみんなのがっこう」は、子ども達の学びの場である「小学校」について、みんなで考えるプロジェクトです。ここでいう「みんな」とは、建築家グループみかんぐみと、モデル校となった金沢市立新竪町小学校6年生21名、金沢工業大学建築学科13名を中心に、学校関係者や校区を取り巻く地域の人々など、このプロジェクトに関わる全ての人々のことです。

「小学校」を取り巻く環境そのものへの認識やアプローチやプロセスも含め、みかんぐみは次の5つのキーワード―環境、建築計画、コミュニティ、アート、地域学をテーマにワークショップを行います。ワークショップという手法をとるのは、思考のトレーニングをするためです。専門家からの提案のみが優れているという受け入れ方ではなく、自分たちで必要と思うことをどのように実現していくかを共有し、新しい価値の発見や目標の獲得につなげていこうという試みです。

高嶺 格:Good House, Nice Body ~いい家・よい体

2010年4月29日(木) - 2011年3月21日(月)

パフォーマンスからインスタレーション、映像、写真作品に至るまで多彩なアプローチのもと、常に自身の体験や身体を絡めながら社会的論点を炙り出してきた現代美術家、高嶺格。「Good House」と「Nice Body」の2つのプロジェクトから構成される本展では、約1年の会期の中で、我々が生きていく上での根本的な拠り所でありながら、日常の中で愚鈍になりがちな「家」と「体」についての我々の感覚や認識を、プロジェクトに関わる多くの協働者とともにライブに問い直していきます。

Alternative Humanities 〜 新たなる精神のかたち:ヤン・ファーブル × 舟越 桂

2010年4月29日(木) - 2010年8月31日(火)

ヤン・ファーブル(1958年アントワープ、ベルギー生まれ)と舟越桂(1951年盛岡市生まれ)---本展は現代美術をリードする作家の大規模な二人展であると同時に、それぞれの創造の源泉を歴史的名画に表れた宗教的図像のなかに探り、21世紀の人間性とは何かを考えようとするものです。

ベルギーに生まれたヤン・ファーブルは、15-16世紀フランドルの宗教画と呼応しながら、自身の血で描いたドローイングや動物の骨や剥製など有機的素材から成る彫刻によって矛盾に満ちた人間の存在を問いかけます。

一貫して楠の木彫に取り組む舟越桂によって生み出される異形の人間像は、現代を生きる人間の内面を雄弁に語り、日本文化の一大変革期である幕末明治の観音像にみられる日本人の複雑な心情や死生観との共鳴を示します。

本展は、ルーヴル美術館の現代美術担当キュレーターとして活躍中のマリー=ロール・ベルナダック氏との共同制作によって実現するものです。また、企画アドバイザ—の高階秀爾氏と古田亮氏が美術史研究の視座から、二人の現代美術家と壮大な人間の歴史とのつながりを総合的に検証します。約190点にのぼる作品が集い、古今東西が出会う場となる本展は、洋の東西や時代を超えて今に息づく人間の精神のかたちを問います。

八谷和彦《OpenSky》プロジェクト

2010年4月29日(木) - 2010年8月31日(火)

八谷和彦の《OpenSky》は「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」として開始され、実際に乗られる1人乗りのジェット・グライダーの実現を目標にしているものです。2010年、最終段階に入った《OpenSky》の全貌を、設計書やテスト飛行記録映像などを交えて紹介します。

ミナ ペルホネン The future from the past 未来は過去から

2010年1月16日(土) - 2010年5月30日(日)

「未来は過去から」。デザイナー皆川 明により1995年に設立されたブランド「ミナ ペルホネン」は2010年で15周年を迎える。時を経ても色あせない魅力をもち、身につけるたび気持ちが高揚する洋服を目指し活動を続けている。手描きの図柄から、刺繍、織りやプリントなどの手法で何百という生地を生み出してきたファッションブランドにとって、これまで積み重ねてきたデザインは未来をかたちづくる源である。今回は2点の対比するドレスを展示。過去のデザインをアーカイブとして繰り返し復刻する一方で、絶え間なく新しいデザインを生み出していくミナ ペルホネンの、未来と過去のつながりを表現する。

■本展のドキュメントを下記からダウンロードできます。
ミナ ペルホネン The future from the past 未来は過去から EXHIBITION DOCUMENT

Olafur Eliasson "Your chance encounter"

オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき

2009年11月21日(土) - 2010年3月22日(月)

色や光を駆使した作品によって、人間の知覚の仕組みに問いかける作品で知られる現代美術作家、オラファー・エリアソン。金沢21世紀美術館は、開館5周年記念展として、新作を中心に構成する大規模な個展「Olafur Eliasson Your chance encounter / オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき」を開催します。

光、影、色、霧、風、波などの自然界に見られるさまざまな要素によって特徴づけられるエリアソンの作品群は、科学的な仕組みを問うものではなく、現象を作り出す仕掛けは作品の中で明らかされています。そのために、人々は却って「見る」という行為を純粋に楽しみ、取り巻く環境の中に新しい発見や体験をする機会とすることができるのです。また、エリアソンはSANAAが設計・デザインした美術館を建築的・機能的に深く読み解き、金沢21世紀美術館を成り立たせる、さまざまなファクターに大胆に挑みます。美術館の建築の特徴を生かし、作品を介して内と外を親密に関係づける試みや、回遊性や水平性を生かすように、展示室のみならず通路や休憩スペースにも作品が展示されます。

エリアソンは新世代の美術館機能を担う金沢21世紀美術館が「まちにひらかれた美術館」として社会的機能を果たしていることにも注目し、美術館が社会から切り離された芸術を鑑賞するためだけの空間ではなく、社会や都市の環境と深く関わることができるという可能性を、展覧会を通して再提案します。

■展示風景 動画はこちら

Fun with color patchwork by Yuko Tobo

当房優子の色合わせの楽しみ

2009年11月14日(土) - 2010年1月11日(月)

ふだんの暮らしの中で、好みの色合わせを気軽に楽しむことができたら。それがちょっとだけ、役に立つものだったらいいな。

そんなシンプルな思いが、色とりどりの布でバッグを作るきっかけになりました。残った小さな布も活かしたくて、マフラーとブローチも作りはじめました。特別に個性的ではない布も、色の合わせ方によって、さまざまな表情をみせてくれます。

家に眠っている布、着なくなった服など、身近な素材を用いて「あなたの色合わせ」を楽しんでみませんか。

当房優子

コレクション展 「shiftー揺らぎの場」

2009年9月12日(土) - 2010年4月11日(日)

ふとした瞬間、何かをきっかけに、見慣れているはずの風景が違った世界に見え、全く別の意味を帯び始める。このような視点や感覚の転換、移動、変異は誰でも大なり小なり経験したことがあるだろう。膨大な情報や物質が氾濫する現代の社会において、麻痺しつつある身体や感覚、既成概念の輪郭のみをなぞって通り過ぎるだけの思考。ここでもう一度立ち止まり、自身の感覚や思考を開放し、今、目の前にある世界や通り過ぎてきた過去、自らの身体感覚のゆらぎや変化、新たな認識や知覚に身を任せてみたらどうだろう。本展で紹介する作品は、そういった視点の移動、感覚の変化、価値観の転換を我々に促し、働きかける。ガラスに囲まれた空間の内と外が緩やかに連続する中、日常と非日常が多層的に混在し関係しあう当館の建築的特徴を意識しつつ、5周年を迎える本年のコレクション展では、「shiftー揺らぎの場」をキーワードに、「私」を含む様々な物事を繋ぎとめる境界の揺らぎを探る。

広瀬光治と西山美なコの “ニットカフェ・イン・マイルーム”

2009年4月29日(水) - 2010年3月22日(月)

「広瀬光治と西山美なコの“ニットカフェ・イン・マイルーム”」は、金沢若者夢チャレンジアートプログラムの第三弾で、金沢21世紀美術館で展開される長期プロジェクト型展覧会です。当館の展示室13において、広瀬光治と西山美なコ制作による作品《ニットカフェ・イン・マイルーム》が展開されます。

卓越した技術で独自のニット表現を展開するニット界の伝道師・広瀬光治と個人や共同体にとっての「あこがれ」や「理想」の世界を独自の造形言語によって追求してきた西山美なコ。二人のコラボレーションによって、「ニットカフェ・イン・マイルーム」という空間が展示室に作り出され、この場をプラットフォームとして、鑑賞者に向けた様々な編物プロジェクト、ワークショップが展開されます。一年間という長期プロジェクトを通して、「編む」という行為や創造の意義、可能性を探ります。