ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス

2010年9月18日(土) - 2010年12月25日(土)

光と色が移ろいゆく果てしないトンネルの行程。ネズミとクマは街に繰り出し、芸術や哲学を通して人間社会の不条理を見つめる。身の回りの物たちは危ういバランスを保ち佇む。即興的な連鎖反応を繰り返しながら、一つのガラクタからもう一つのガラクタへと辛うじて伝わるエネルギー。約90点の粘土が象る大小様々なこの世の出来事が織りなすパノラマの傍らには、世界各地の空港の風景が浮遊する。人生や世界について誰もがふと思い浮かべそうな問いが現れては消え、止むことなく空中を漂う。小さなモノクロ写真にはおとぎ話のような光景が黒く柔らかな輪郭で映る。平穏で何気ない日常は、驚異と混沌、悲劇と喜劇、憂鬱と虚無に満ちている・・・

ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスは写真、立体、映像など様々なメディアを柔軟に操り、身近な光景や事物に真摯な眼差しを向け、意味のずれや解釈の多様さを綿密な計画と偶然性によって提示し、皮肉とユーモアを織り交ぜながら人間社会の本質を浮き彫りにします。独自の美学に貫かれた彼らの表現の妙と百科全書的世界をお楽しみください。

Image:The Least Resistance 1980-81 film still camera: Jürg V. Walther 

Collection Exhibition: Invisible Reality

コレクション展「目には見えない確かなこと」

2010年9月11日(土) - 2011年4月10日(日)

1980年代以降に制作された作品を中心とする当館コレクションを紹介する展覧会です。複雑な視点を織り交ぜ、価値観の変化や転換と呼応する先鋭的な作品を展示し、現代社会の諸問題を問いかけます。

みかんぐみ「みかんぐみのアイディアワークショップ -みんなのがっこう」

2010年6月12日(土) - 2010年9月26日(日)

「みかんぐみのアイディアワークショップーみんなのがっこう」は、子ども達の学びの場である「小学校」について、みんなで考えるプロジェクトです。ここでいう「みんな」とは、建築家グループみかんぐみと、モデル校となった金沢市立新竪町小学校6年生21名、金沢工業大学建築学科13名を中心に、学校関係者や校区を取り巻く地域の人々など、このプロジェクトに関わる全ての人々のことです。

「小学校」を取り巻く環境そのものへの認識やアプローチやプロセスも含め、みかんぐみは次の5つのキーワード―環境、建築計画、コミュニティ、アート、地域学をテーマにワークショップを行います。ワークショップという手法をとるのは、思考のトレーニングをするためです。専門家からの提案のみが優れているという受け入れ方ではなく、自分たちで必要と思うことをどのように実現していくかを共有し、新しい価値の発見や目標の獲得につなげていこうという試みです。

高嶺 格:Good House, Nice Body ~いい家・よい体

2010年4月29日(木) - 2011年3月21日(月)

パフォーマンスからインスタレーション、映像、写真作品に至るまで多彩なアプローチのもと、常に自身の体験や身体を絡めながら社会的論点を炙り出してきた現代美術家、高嶺格。「Good House」と「Nice Body」の2つのプロジェクトから構成される本展では、約1年の会期の中で、我々が生きていく上での根本的な拠り所でありながら、日常の中で愚鈍になりがちな「家」と「体」についての我々の感覚や認識を、プロジェクトに関わる多くの協働者とともにライブに問い直していきます。