EXHIBITION展覧会
主催展覧会2009
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Olafur Eliasson "Your chance encounter"
オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき
2009年11月21日(土) - 2010年3月22日(月)
色や光を駆使した作品によって、人間の知覚の仕組みに問いかける作品で知られる現代美術作家、オラファー・エリアソン。金沢21世紀美術館は、開館5周年記念展として、新作を中心に構成する大規模な個展「Olafur Eliasson Your chance encounter / オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき」を開催します。 光、影、色、霧、風、波などの自然界に見られるさまざまな要素によって特徴づけられるエリアソンの作品群は、科学的な仕組みを問うものではなく、現象を作り出す仕掛けは作品の中で明らかされています。そのために、人々は却って「見る」という行為を純粋に楽しみ、取り巻く環境の中に新しい発見や体験をする機会とすることができるのです。また、エリアソンはSANAAが設計・デザインした美術館を建築的・機能的に深く読み解き、金沢21世紀美術館を成り立たせる、さまざまなファクターに大胆に挑みます。美術館の建築の特徴を生かし、作品を介して内と外を親密に関係づける試みや、回遊性や水平性を生かすように、展示室のみならず通路や休憩スペースにも作品が展示されます。 エリアソンは新世代の美術館機能を担う金沢21世紀美術館が「まちにひらかれた美術館」として社会的機能を果たしていることにも注目し、美術館が社会から切り離された芸術を鑑賞するためだけの空間ではなく、社会や都市の環境と深く関わることができるという可能性を、展覧会を通して再提案します。 ■展示風景 動画はこちら
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Fun with color patchwork by Yuko Tobo
当房優子の色合わせの楽しみ
2009年11月14日(土) - 2010年1月11日(月)
ふだんの暮らしの中で、好みの色合わせを気軽に楽しむことができたら。それがちょっとだけ、役に立つものだったらいいな。 そんなシンプルな思いが、色とりどりの布でバッグを作るきっかけになりました。残った小さな布も活かしたくて、マフラーとブローチも作りはじめました。特別に個性的ではない布も、色の合わせ方によって、さまざまな表情をみせてくれます。 家に眠っている布、着なくなった服など、身近な素材を用いて「あなたの色合わせ」を楽しんでみませんか。 当房優子
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コレクション展 「shiftー揺らぎの場」
2009年9月12日(土) - 2010年4月11日(日)
ふとした瞬間、何かをきっかけに、見慣れているはずの風景が違った世界に見え、全く別の意味を帯び始める。このような視点や感覚の転換、移動、変異は誰でも大なり小なり経験したことがあるだろう。膨大な情報や物質が氾濫する現代の社会において、麻痺しつつある身体や感覚、既成概念の輪郭のみをなぞって通り過ぎるだけの思考。ここでもう一度立ち止まり、自身の感覚や思考を開放し、今、目の前にある世界や通り過ぎてきた過去、自らの身体感覚のゆらぎや変化、新たな認識や知覚に身を任せてみたらどうだろう。本展で紹介する作品は、そういった視点の移動、感覚の変化、価値観の転換を我々に促し、働きかける。ガラスに囲まれた空間の内と外が緩やかに連続する中、日常と非日常が多層的に混在し関係しあう当館の建築的特徴を意識しつつ、5周年を迎える本年のコレクション展では、「shiftー揺らぎの場」をキーワードに、「私」を含む様々な物事を繋ぎとめる境界の揺らぎを探る。
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きりのなか - ブルーノ・ムナーリの絵本世界
2009年9月12日(土) - 2009年11月3日(火)
霧のように無彩色の空間で、わたしたちは夢想の世界へと誘われる。濃霧をぬけて目前にあらわれる色彩が、わたしたちの記憶を呼び覚ます。暖かい色、冷たい色、重い色、軽い色、色は目に映るだけではなく、個人の心の働きに影を落としていく。 ブルーノ・ムナーリは自分自身を語るのに「発明家」、「著述家」、「建築家」、「プロダクトデザイナー」、「グラフィックデザイナー」、そして「こどもと遊ぶ人」という言葉をのこしている。そのムナーリが色や形、そして素材を視覚言語とする絵本《きりのなかのサーカス》を生み出した。 本展では、絵本《きりのなかのサーカス》を創造の可能性に挑んだムナーリの代表作としてとらえ、彼自身が監修し制作した7枚のスクリーンに着目した。絵本ではトレーシングペーパーを用いて巧みに霧の中の情景を表現したムナーリは、大きな紗のスクリーンにプリントすることによって、絵本とは異なる次元で表情豊かな霧の中のイメージを現出させている。当館デザインギャラリーにおいて、ムナーリ作のスクリーンをダイナミックに構成することにより、体感できる絵本世界《きりのなかのサーカス》を創出する。 また、絵作りゲーム《つけたり・とったり》は、モノをさかさまにしたり、裏返したり、対立させて考えること、また、中身を変えずに重ねていくこと、異なるモノに転用させることなどの、デザインを考える上で必要な手法が盛り込まれた遊具である。動物や風景などが象られたプラスティックカードを重ねることによって、会場内のライトテーブルの上に無限に物語が生まれてくる。 本展は、来場者が自由に回遊し、さまざまな知覚体験を通して、創造力の源であるムナーリの「ファンタジア」に触れることのできる場となる。
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未完の横尾忠則ー君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの
2009年8月1日(土) - 2009年11月3日(火)
絵画、デザイン、映画、演劇、音楽、文学・・・ジャンルを横断しながら、目にしたもの、耳にしたもの、あらゆるものごとを自身に入力し、独自の流儀で変換出力して世界像を変容する横尾芸術の本質——それは、「未完」であること。 「未完」の横尾ワールドを、表から裏から、中から外から、ひっくり返して探検する本展は、横尾忠則の未完成交響詩。 ■アトリエの中に眠っていた未完の絵画大放出 ・未発表作品、未完成作品、落選作品<展示室11> ■アトリエの外では未完の絵画大発生 ・PCPPPと横尾工房で生まれた作品<展示室7、8、プロジェクト工房> ■未完の人間=横尾少年が自己複製を繰返す未完のイコン ・「ピンクガール」=永遠の少年が夢み続けるマドンナ。<展示室9、10> ・「ルソー」=横尾の複製行為は歴史に残る無礼講<展示室14> ・「Y字路」=行き先不明のY字路こそ横尾の居場所<展示室7・8ほか>
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広瀬光治と西山美なコの “ニットカフェ・イン・マイルーム”
2009年4月29日(水) - 2010年3月22日(月)
「広瀬光治と西山美なコの“ニットカフェ・イン・マイルーム”」は、金沢若者夢チャレンジアートプログラムの第三弾で、金沢21世紀美術館で展開される長期プロジェクト型展覧会です。当館の展示室13において、広瀬光治と西山美なコ制作による作品《ニットカフェ・イン・マイルーム》が展開されます。 卓越した技術で独自のニット表現を展開するニット界の伝道師・広瀬光治と個人や共同体にとっての「あこがれ」や「理想」の世界を独自の造形言語によって追求してきた西山美なコ。二人のコラボレーションによって、「ニットカフェ・イン・マイルーム」という空間が展示室に作り出され、この場をプラットフォームとして、鑑賞者に向けた様々な編物プロジェクト、ワークショップが展開されます。一年間という長期プロジェクトを通して、「編む」という行為や創造の意義、可能性を探ります。
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開館5周年記念展
愛についての100の物語
2009年4月29日(水) - 2009年8月30日(日)
世紀の移行と価値の転換期、悲惨な戦争と混乱の渦中に2009年が訪れ、私たちを取り巻く環境の異変は容赦なく速度を増すばかりです。そして、私たちの心身は、傷つき、飢え、乾き、彷徨いながら、太古から変わらぬ生命活動を日々営んでいます。 人間にとって「愛」ほど不可思議なものはないでしょう。哲学者の谷川徹三は「愛に対立するのは、憎しみではなくて冷淡と無関心である」と述べています。私たちは「愛」を、自分たちの儚い生命の拠り所としてきました。そして今ほど、その「愛」が問われている時代もないのではないでしょうか。 開館5周年を迎える金沢21世紀美術館は、円形ガラス張りの透明性・水平性・多方向性が全展示室で稼働する開放系に、あらゆる既存の境界を超えて、人文、社会、自然科学の各分野の研究者や活動家、そして美術、音楽、文学、身体表現等、多様なジャンルの大勢の表現者たちを招き、「愛」をめぐって語り合う場を創出します。 展覧会「愛についての100の物語」に様々なかたちで立ち現れる表現は、いつでも誰かに受けとめられ、語られ、変貌することを待っています。物語とは、出会いの場で交わされる“オープン・ダイアローグ”(開かれた対話)そのものなのです。美術館で絶え間なく生成する対話を通じて、無数の物語があふれ出すことでしょう。
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愛についての100の物語
川崎和男のPeace-Keeping Design
2009年4月29日(水) - 2009年8月30日(日)
PKD(デザインによる平和維持活動)は、医学博士である川崎和男が提唱する理想を具体的に目に見える形で提案するデザインの力を最大限に活用するプロジェクトである。注射器を扱ったことがない人でも安全に接種できるワクチンの開発を含め、紛争地域や災害時の救援医療現場におきる解決困難な課題に対して創造的かつ総合的なアプローチによって、諸問題への最適な解決策を見いだし、かつ実現に取り組むデザイン力を紹介する。
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金沢と環境デザイン まちづくりと共に歩むデザイン
2009年2月28日(土) - 2009年4月19日(日)
金沢のまちづくりとデザインの関係を考える機会として、環境デザイン各分野の専門家:田中寛志(ディスプレイデザイン)、坂本英之(都市・建築デザイン)、角谷修(インテリアデザイン)、鍔隆弘(庭園・ランドスケープデザイン)の4人のディレクターの恊働により研究・制作された作品群やその考え方を展示します。今後の金沢のまちづくりの可能性やデザインの役割についてご来場された皆様と共に考えたいと思います。
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大森伃佑子とマエダサチコ
不自由な夢
2008年12月13日(土) - 2009年2月22日(日)
ベット、人形、レース、ハイヒール、蝶、鳥、花、手袋、リボン、つけ襟、毛皮のコート、まくら、マント、ウエディングドレス、キャンドル… 展示は、キャンドルアーティスト、マエダサチコによるキャンドルを軸に、スタイリスト大森仔佑子が追い求めてきた「かわいいもの」がぎっしりと詰まった空間となる。そこはいつも憧れと夢の世界がある。 そして、その夢の世界は必ずその先へつながっている。 大切にしているかわいいものたちのその先にあるものを、集めることによって改めて感じてみたい。 ★特設サイトはこちら http://www.kanazawa21.jp/designgallery/yokoomori.html
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- 有料
杉本博司 歴史の歴史
2008年11月22日(土) - 2009年3月22日(日)
杉本博司は2003年より「歴史の歴史」という表現活動を行ってきました。この「歴史の歴史」は、アメリカ、カナダの様々な美術館を巡回しながら、その都度変貌してきました。本展では、杉本の新規収集品や自作が含められる新たな「歴史の歴史」が展開、これまでの「歴史の歴史」を総括する大規模な展覧会になります。
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「shell - shelter:殻 - からだ」
コレクション展II
2008年9月13日(土) - 2009年4月12日(日)
「もうどこにも安全なゾーンはなくなる」 ---ドミニク・ゴンザレス=フェルステル《安全地帯のアン・リー》より 『コレクション展』では、現代社会の価値観の変化や転換と呼応する先端的な作品を紹介し、現代社会の諸問題を問いかけます。 『コレクション展II』のキーワードは、「shell - shelter:殻 - からだ」。本展で紹介する様々な身体のイメージは、価値判断の基準、感情・精神の抜け殻、あるいは己であり続けるためのシェルター、生と死、等を暗示するものとして登場します。 それらの作品は、既存の価値観に疑問を呈し、現代に漂う孤独と不安、無力感、人々の間の距離感を浮き彫りにしながら、人間の生存可能な場を新たに見出そうとしています。 ★特設サイトはこちら http://www.kanazawa21.jp/exhibit/collection/2008_2/index.html
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