映画『拘束のドローイング9』

新作映画『拘束のドローイング9』は、映像と音楽が織りなす不思議なおとぎ話です。「茶道」と「捕鯨」という、新鮮な取り合わせの二つの日本文化にインスピレーションを得たこの作品は、日本人のもてなしの心を象徴するかのような、「贈物を包む」シーンによって始まります。見慣れた日本の風景を俯瞰しながら、火力発電所のタンクの間を、人間と動物たちが鯨の精霊を慰めるかの如くパレードを行う場面 は、四国、瀬戸内、九州の地で撮影されました。ゆっくりと移り変わる物語の中で、語りかけるようなビョークの歌声と笙の音が印象的。捕鯨船のデッキの上で化石燃料が一つのオブジェに変わるとき、水に沈んでゆく恋人たちの身体に大きな異変が起きるクライマックス。鮮烈で幻想的な物語は最高潮に達します。

Matthew Barney
Drawing Restraint

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拘束のドローイングってなに?
映画
『拘束のドローイング9』

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Matthew Barney "Drawing Restraint 9" (2005) Production Photograph.
2005 Matthew Barney. Photo: Chris Winget. Courtesy Gladstone Gallery, New York
2005 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa, all rights reserved

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