コレクション展 スケールス

2020年10月17日(土) - 2021年5月9日(日)

インフォメーション

期間:

2020年10月17日(土) - 2021年5月9日(日)
※前期:10月17日(土)〜2021年1月31日(日) / 後期:2021年2月2日(火)〜5月9日(日) 10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで / 1月2日、3日は17:00まで)

会場:

金沢21世紀美術館
展示室1〜6

休場日:

月曜日(ただし11月23日、1月11日、5月3日は開場)、11月24日(火)、12月29日(火)〜1日(金) 、1月12日(火) 、5月6日(木)

料金:

一般 450円(360円)
大学生 310円(240円)
小中高生 無料
65歳以上の方 360円
※( )内は団体料金(20名以上)
※前売り券、WEBチケットの販売はありません


市民無料の日:
美術奨励の日:会期中の毎月第2土曜日(11月14日、12月12日、2021年1月9日、2月13日、3月13日、4月10日、5月8日)
市民美術の日:11月3日
金沢市民の方は本展を無料でご覧いただけます(要証明書の提示)

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

ある物や空間について、思っていたより大きい、思っていたより小さい、と感じることがあります。それは、その物や空間の「サイズ」のみによるのではなく、それを経験する身体の位置や視点、また身体に記憶されているものや空間との関係の中で相対的に生まれる経験です。本展覧会では、数値化することのできる「サイズ」に対し、関係性の中で伸縮する「スケール」に焦点を当てます。
 それぞれプロポーションの異なる7つの展示室で、当館所蔵作家による作品をご紹介します。風景、空虚、音の響き、人の記憶、植物や無機物の持つ時間の流れ…作品が扱う世界は計測し難く、尺度を切り替えるたびに別の姿を現すでしょう。身体の中で絶えず構築される複数のスケールについて、考える機会となれば幸いです。

出品リスト

出品作家(アルファベット順)

  • チェン・ウェイ
    福本潮子[前期]
    イザ・ゲンツケン
    アニッシュ・カプーア
    ギジェルモ・クイッカ
    宮﨑豊治
    ス・ドホ
    フィオナ・タン
    田中信行[前期]
    ツェ・スーメイ[後期]
    ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス
    ヴラディミール・ズビニオヴスキー[後期]

    ※出品作品は都合により変更になる場合があります

主な出品作家・作品

  • 宮﨑豊治《眼下の庭》1993
    鉄、真鍮
    H153×W165×D173cm
    © MIYAZAKI Toyoharu
    photo: SAIKI Taku

    宮﨑豊治 MIYAZAKI Toyoharu

    1946年石川県金沢市(日本)生まれ、京都府在住。
    釜師13代宮﨑寒雉の次男に生まれる。金沢美術工芸大学美術学部彫刻科卒業後は、木、鉄、銅、真鍮などの素材を用い、コンセプチュアル・アートの影響を強く受けた作品を制作。1979年より、作家自身の身体を中心に据え、様々な身体の部位のサイズや、身の回りの環境や風景、個人的な記憶を組み込んだ「身辺モデル」と題したシリーズを制作し始め、注目を集めた。1988年から開始された「眼下の庭」シリーズは、「身辺モデル」の形態を引き継ぎながらも、きわめて私的な作家自身の記憶を普遍的な表現に結実させたより深い作品世界となっている。

  • アニッシュ・カプーア《L'Origine du monde》2004
    楕円の長径:700cm
    © Anish KAPOOR

    アニッシュ・カプーア Anish KAPOOR

    1954年ムンバイ(インド)生まれ、ロンドン(英国)在住。
    1973年に渡英し、ホーンジー・カレッジ・オブ・アート及びチェルシー・スクール・オブ・アート・アンド・デザインにて芸術を学んだカプーアは、1970年代後半より作品を発表し始める。初期には、表面を顔料で覆う立体作品を多く制作するが、それらは次第に内部をあらわにするようになる。岩盤のような床に切り込みや穴を開け、その内部を顔料で覆うことにより、洞窟の入り口や大地の亀裂を思わせる作品へとつながっていく。また、ステンレス・スチール、漆といった素材、蒸気そのものを作品に取り入れるなど、多様な表現を展開してきた。これらの作品は、常に我々の視覚や日常的な認識の再考を促す。次元を越えて生み出される未知なる世界像には、人間存在、生命へのカプーア独自のまなざしが映し出されている。

    ※本作品は恒久展示作品でもある

  • イザ・ゲンツケン《ベルリンのための新建築3》2001
    ガラス、粘着テープ、シリコン
    H80×W20×D16cm
    © Isa GENZKEN
    photo: SUEMASA Mareo

    イザ・ゲンツケン Isa GENZKEN

    1948年バート・オルデスローエ(ドイツ)生まれ、ベルリン在住。
    1980年代初頭、床置きの大掛かりな彫刻で注目を集める。その後、油彩、写真、映画など多岐にわたる媒体を用いながら作品を制作。荒々しさと繊細さ、開放性と閉塞性、透明性と不透明性など相反する2つの概念をひとつの俎上に載せるような作品を作り続けている。緻密な計算と意外性を併置して、その両者の均衡をとろうとする作家である。

  • フィオナ・タン《リンネの花時計》1998
    ヴィデオ
    17分
    © Fiona TAN
    Courtesy of the artist, Wako Works of Art, Tokyo

    フィオナ・タン Fiona TAN

    1966年プカンバル(インドネシア)生まれ、アムステルダム(オランダ)在住。
    中国人の父とオーストラリア人の母の間に生まれ、オーストラリアで育つ。1988年にオランダに移住。アムステルダムの国立美術学校で学ぶ。1997年、世界中に離散した自身の家系を追うドキュメンタリー・フィルムで注目されて以降、主に映像を媒体とした作品を発表。古い記録フィルムの断片やテキスト、タンが撮影したイメージを作品の中に織り交ぜ、新しい物語や独自の映像言語を創出している。

  • 福本潮子《霞の幔幕》2002
    藍染、麻、レーヨン紐
    H200×W1000cm、H200×W1100cm
    © FUKUMOTO Shihoko
    INAXギャラリーでの展示風景(2003年10月1日〜10月29日)

    福本潮子 FUKUMOTO Shihoko (前期)

    1945年大阪府(日本)生まれ、京都府在住。
    京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)西洋画科卒業後、ニューギニアの民族美術の学術調査に加わったことから日本の伝統的美術に興味を抱く。帰国後、龍村美術織物研究所で勤務する中、藍染と出会う。藍を独学で学び、染めの過程に取り組む中で徐々に自身の方向性を見いだした。藍染に絞りの技法を主に用いるが、グラデーションのみのシンプルな表現も多い。能や茶道などと密接に関わる空間・造形表現も数多く手掛けている。

  • ツェ・スーメイ《エコー》2003
    ヴィデオ・プロジェクション、音
    4分54秒ループ
    © TSE Su-Mei

    ツェ・スーメイ TSE Su-Mei (後期)

    1973年ルクセンブルク生まれ、ルクセンブルク、パリ(フランス)在住。
    幼い頃より音楽とともに生きてきたツェ・スーメイは、音楽演奏の核である、身体、音、技術、自己を取り巻くあらゆる事象との関わりや融合にみる世界を起点に、多様な作品群を生み出している。映像作品において音楽的要素が直接的に表される一方で、彫刻、インスタレーションといった手法の作品においても、素材、自己、技術、対象の融合から生み出される世界、形に焦点が当てられている。このような世界像を根底に据えながら、近年では野外での公共彫刻も手掛け、多様な制作活動を展開している。

  • チェン・ウェイ《道端のマレーヴィチ》2016
    LEDスクリーン、スチール
    H16×W202×D16cm
    © CHEN Wei
    Courtesy of the artist and Ota Fine Arts,
    Shanghai/Singapore/Tokyo
    photo: KIOKU Keizo

    チェン・ウェイ CHEN Wei

    1980年浙江省(中国)生まれ、北京在住。
    チェン・ウェイは中国の一人っ子政策、改革開放政策以後に生まれた「80後」世代を代表するアーティストのひとり。劇的な経済成長と空前の不動産投資ブームが作り出した中国社会の幻像と実態とのギャップを、主に写真というメディアを用いて写し出し、社会に対する個人の視点の在りかや、世界と個人との関係を客観的かつ鋭敏に問い直している。

  • ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス《クリン クロン》2010
    サウンド
    © Peter FISCHLI David WEISS
    photo: WATANABE Osamu

    ペーター・フィッシュリ Peter FISCHLI
    ダヴィッド・ヴァイス David WEISS

    ペーター・フィッシュリ:1952年チューリヒ(スイス)生まれ、同地在住。
    ダヴィッド・ヴァイス:1946年チューリヒ生まれ、2012年同地にて逝去。
    1979年、身近な食品を用いて日常を再現した写真「ソーセージ・シリーズ」を発表。概念主導の美術動向の中、支配構造への反発たるパンクの精神を備えた彼らは様々なメディアを柔軟に操り、身近な素材と明解な仕掛けという手法により、自身の技術の範囲内で膨大な時間とエネルギーを注ぎ、綿密さと偶然性によって制作。卑近な物事に目を向け、元来の用途を「誤用」し、意味や解釈の多様さを提示する。既成概念を検証、批評し、新たな価値を見いだすとともに、世界と関わるということ、物事は常に相対的であるという世界観を象徴的に示す。

  • ス・ドホ《階段》2003
    透明ナイロン
    サイズ可変
    © Do Ho Suh
    Courtesy of Do Ho Suh and Lehmann Maupin
    photo: KIOKU Keizo

    ス・ドホ SUH Do Ho

    1962年ソウル(韓国)生まれ、ロンドン(英国)在住。
    ソウルで東洋絵画を学んだ後、1991年に絵画と彫刻を学ぶため渡米。1999年に始まる、かつて暮らした家やアパートメントを布で再現するという一連の作品には、これまでの人生において幾度となく移動を繰り返してきた自身の経験が反映されている。持ち運びできるこれらの家は文化的な垣根を超え、私的空間は個人と社会の関係性を論ずるものである一方で、必ずしも特定の場所に属するものではないことを示唆している。

Movies

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]