EVENTイベント
映画の極意 vol.8 × フランソワーズ・モレシャンのおしゃれ講座〜時代を読む
Talk & Cinema フランス映画の秘宝 Trésors Cachés du Cinéma Français
2009年7月18日(土) -
2009年7月20日(月)
インフォメーション
- 期間:
- 2009年7月18日(土)〜2009年7月20日(月)
※トーク・上映スケジュールは下記をご覧ください。 - 会場:
- 金沢21世紀美術館 シアター21
- 料金:
- <全席自由>
・1回鑑賞券=1,200円
・トーク+1回鑑賞券=2,000円
・トーク+3回鑑賞券=4,000円
<友の会会員限定>
・フリーパス券=5,000円
(トーク+何回でも入場可)
※友の会会員限定・フリーパス券はミュージアムショップのみの取り扱いとなります。(会員証提示) - チケット取扱:
- ・金沢21世紀美術館ミュージアムショップTEL 076-236-6072
・チケットぴあ(Pコード:460-904)
http://t.pia.jp/(電子チケットぴあ)
TEL 0570-02-9111 (オペレーター対応)
TEL 0570-02-9999(自動音声)
・ローソンチケット(Lコード:57273) - 託児サービス:
- ※3歳児以下の入場はご遠慮願います。
託児サービスをご利用下さい。
有料・要申込(お問合せ TEL 076-220-2815) - お問い合わせ:
- 金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
概要
これまで日本ではほとんど上映される機会がなかった、
宝物のようなフランス映画ー
日仏交流150周年を記念してシネマテーク・プロジェクトにより上映可能となった、日本ではなかなか見ることのできない貴重な作品ばかりです。今回はトークゲストにフランソワーズ・モレシャンさんをお迎えして、映画から見るフランスの魅力をひもといていきます。
- シネマテーク・プロジェクト
全国の映画上映のための専門施設を持ち、映画史的、批評的なプログラムの上映を行っている文化施設が連携し、これまで上映される機会のなかった映画史上重要な作品を巡回上映していくプロジェクト。 - 映画の極意シリーズとは?
「映画の極意」シリーズは、金沢21世紀美術館シアター21を会場に、政治、社会、哲学、生と死、消費文化、人間の不条理、遊び、時代と娯楽、映像美といったテーマごとにセレクトした作品の上映とゲストによるトークを合わせて行う企画です。クラシックからマニアックな作品まで、幅広い映画を上映することで、往年の映画ファンから若い観客までを美術館に誘います。 - 過去の「映画の極意」
vol.1「ジェームズ・コバーン / 男の極意」 2004/12/10〜12
vol.2「ニッポン映画 / 青春の極意」 2005/1/14〜16
vol.3「フレデリック・ワイズマン / 人間観察の極意」 2005/6/25, 26
vol.4「成瀬巳喜男 / 女性映画の極意」 2006/1/28, 29
vol.5「鈴木則文 / エンタテインメントの極意」 2006/7/15〜17
vol.6「スクリーンで観る傑作アートフィルム」 2007/3/17,18
vol.7「アイドル映画の極意〜少女がつくった時代〜」 2007/9/3〜13
タイムテーブル
日程 | ※各回開場は上映時刻の15分前・入替制 | ||||
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7/18(土) | 《トーク》14:00- モレシャンのおしゃれ講座 〜時代を読む | 17:00- あなたの目に なりたい | 19:00- 三重スパイ | ー | ー |
7/19(日) | 10:30- あなたの目になりたい | 12:30- 最後の切り札 | 14:45- 罪の天使たち | 16:45- 天使の入江 | 18:30- 三重スパイ |
7/20(月・祝) | 10:30- 天使の入江 | 12:15- 罪の天使たち | 14:15- 最後の切り札 | ー | ー |
7/18(土) Special Program
フランソワーズ・モレシャンのおしゃれ講座〜時代を読む
Le leçon d′élégance par Françoise MORÉCHAND. -Analyse de l′époque
<Talk> 14:00〜 vol.1 時代を読む〜モレシャンの目を通したフランス映画
※トーク後、2本上映あり。
出演:フランソワーズ・モレシャン、永瀧達治
ドレスコード:フランス映画の主人公を気取って
今年はモレシャンのおしゃれ講座と題し、3回にわたり「ファッションは深い、流行は浅い」という彼女の人生論を通して、歴史、文化そして現代社会を見つめていきます。今回上映される映画の時代背景そのものが、彼女自身が多感な少女時代を過ごしたフランス社会であり、1シーン、1シーンが実体験と結びつきます。彼女にしか語れないフランス映画の魅力、いつのまにか我々もスクリーンの中に引き込まれていくでしょう。
<プロフィール>
- フランソワーズ・モレシャン Françoise Moréchand
パリ生まれ。ソルボンヌ大学・東洋語学校日本語学科を経て来日。1964年パリに戻りレブロン、ディオール社勤務。74年シャネル美容部長として、再来日。著書『失敗しないおしゃれ』が100万部を越える大ベストセラーとなる。その後、ファッションアドバイザーとして活躍。一方で『国境無き医師団』、『世界の医療団』日本支部の創立に協力するなど社会貢献活動も続けており、その多彩な活動は《ファッション、ダンス、音楽、映画、文学などメディアを通じてのあらゆる文化の基本はライフスタイルと偏見のないグローバルな精神を養うためにある》というポリシーと広い意味での《国境無き》精神に支えられている。金沢21世紀美術館国際アドバイザー。2009年4月、フランス政府より国家功労勲章コマンドゥールを受賞。
- 永瀧達治 Nagataki Tatsuji
神戸生まれ。大学中退後、渡仏留学。パリ第三大学映画科在籍。帰国後、TBSテレビでのアシスタント・ディレクターを経てフリーの文筆業に。その後、フランス音楽&映画評論家、翻訳家として雑誌、ラジオ、テレビで活躍。70年代よりプロデューサーとして、数多くのフランス人歌手を日本に紹介。石井好子など日本人アーチストのフランス公演もプロデュース。仏政府芸術文化勲章叙勲シュバリエ章(1990)&オフィシエ章(2005)叙勲。日仏メディア協会(TMF)理事。金沢日仏協会理事。
上映作品
あなたの目になりたい Donne-moi tes yeux SACHA GUITRY
1943年 / 90分 / モノクロ
監督・脚本・台詞:サッシャ・ギトリ
撮影:フェドート・ブルガーソフ
音楽:アンリ・ヴェルダン、ポール・デュラン (ジャズとシャンソン担当)
出演:ジュヌヴィエーヴ・ギトリ、サッシャ・ギトリ、エメ・クラリオン、マルグリット・モレノ
49歳の彫刻家フランソワは、展覧会場で出会った若く美しい娘カトリーヌに魅了されモデルを頼む。やがて二人は相思相愛となるが、フランソワは突然豹変し冷たい態度を取り始める。深く傷ついた彼女は彼にもう二度と会わないと心に決めるが…。監督自らが当時の妻とカップルを演じたロマンティックな作品。トリュフォーに、この映画だけが「灯火管制の現実を忠実に理解できる」と言わしめたギトリ唯一のドイツ占領時代の作品でもある。
罪の天使たち Les anges du péché ROBERT BRESSON
1943年 / 96分 / モノクロ
監督・脚本:ロベール・ブレッソン
脚本:レイモン=レオポルド・ブリュックベルジェ神父、ジャン・ジロドゥー
撮影:フィリップ・アゴスティーニ
音楽:ジャン=ジャック・グリュネンヴァルト
出演:ルネ・フォール、ジャニー・オルト、シルヴィー、マリー=エレーヌ・ダステ
ブルジョワ娘のアンヌ=マリーは、厚い信仰心を頼りに、母の反対を押し切り自らドミニコ女子修道院へと入る。そこは罪を犯し服役を終えた女性たちを更正させる修道院だった。アンヌ=マリーは強情な若い娘テレーズを懸命に改心させようとするが、強い反発にあう。罪と魂の救済をテーマとするブレッソン監督初期長編デビュー作。
最後の切り札 Dernier atout JACQUES BECKER
1942年 / 105分 / モノクロ / デジタルβ-CAM
監督:ジャック・ベッケル
脚本・脚色:モーリス・オーベルジェ
脚色:ルイ・シャヴァンス
撮影:ニコラ・エイエ
音楽:ジャン・アルファロ
出演:レイモン・ルーロー、ミレイユ・バラン
南アメリカのとある町で一人の男が撃ち殺される。警察学校で首席を争うライバル同志のクラレンスとモンテスが、先に事件を解決することでどちらが優秀かを決めるべく捜査を開始するが…。遺作となる脱獄映画の傑作『穴』へとつながるアメリカ映画の影響を感じさせる骨太かつ軽妙な犯罪映画作品。『肉体の冠』、『モンパルナスの灯』などヒット作を飛ばし、ヌーヴェルヴァーグにも影響を与えたベッケルの長編デビュー作。
天使の入江 La baie des anges JACQUES DEMY
1962年 / 82分 / モノクロ
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
撮影:ジャン・ラビエ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ジャンヌ・モロー、クロード・マン、ポール・ゲール、アンリ・ナッシェ
パリの銀行員ジャンはギャンブルに味をしめ、ニースのカジノに通い始める。そこで出会った魅惑的なブロンド女性ジャッキーとパートナーとなり勝ち続けてゆく。ある夜大負けした二人はギャンブルから抜け出そうとするが…。ミュージカル映画の傑作『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』でも有名なドゥミ監督が、二作と同じミシェル・ルグランの洒脱な音楽を従えて送る名作。ピエール・カルダンがデザインしたジャンヌ・モローのドレス姿も必見。
三重スパイ Triple agent ERIC ROHMER
2003年 / 115分 / カラー
監督・脚本:エリック・ロメール
撮影:ディアーヌ・バラティエ
音楽:ジャン=ジャック・グリュネンヴァルト
出演:カテリーナ・ディダスカル、セルジュ・レンコ、シリエル・クレール
舞台は1936年人民戦線時代のフランス。ロシア帝政軍の将校がギリシャ人の妻とパリに亡命する。政治に無関心で趣味の絵画に夢中の妻は、夫が諜報活動を行っていることを知るが、夫が誰の為のスパイなのかまでは知らされない。革命に翻弄される恐怖と夫への疑念…。
実話をモチーフに恋愛映画の名手ローメルが描く、夫婦のスリリングな会話で展開する濃密なサスペンス。
主催/ほか
- 主催:
- 金沢21世紀美術館 [(財)金沢芸術創造財団]
コミュニティシネマ支援センター
- 共催:
- 金澤巴里祭準備室
- 後援:
- 金沢市 / 北國新聞社 / 金沢日仏協会 / テレビ金沢 / エフエム石川 / ラジオかなざわ / ラジオななお / ラジオこまつ / 金沢ケーブルテレビネット