「アペルト19 森本啓太 what has escaped us」 関連プログラム

トークセッション「記憶の中の風景」

2025年8月10日(日)

インフォメーション

期間:

2025年8月10日(日)
14:00〜15:30(13:30開場)

会場:

金沢21世紀美術館 レクチャーホール

料金:

無料

定員:

80名(先着順、事前予約優先)

予約方法:

一般申し込み(Peatix):
7月7日(月) 10:00〜予約受付開始

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友の会先行予約:
友の会先行予約は終了いたしました。友の会会員の方も一般申し込みよりご予約ください。

※キャンセルする場合、事前に076-220-2801 (学芸課)にご連絡ください。

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

概要

森本啓太は、都市を異なる現実や価値観の折り重なる場と捉え、その中で感じる自身と周囲との間のズレが制作の原点となっていると語ります。それは、彼が16歳からカナダで約15年間暮らしていたこと、ある種の異文化として日本を捉える視点を持っていることと無関係ではありません。本企画では、人類学的知見を活かし幅広く活動する長井優希乃氏と水上優氏をお招きします。様々なフィールドワーク経験を持つお二人の視点を交え、森本の画業を辿りながら、作品に描かれる場所や人の捉え方について鼎談形式で理解を深める機会にします。また、プライベートでも森本と親交のあるお二人の視点から、各作品の制作過程・意図に迫っていきます。

登壇者:森本啓太、長井優希乃(ラジオパーソナリティ)、水上優(人類学者)
モデレーター:立松由美子 (金沢21世紀美術館学芸員)

登壇者プロフィール

  • 森本啓太(もりもと・けいた)

    1990年大阪生まれ。2006年にカナダへ移住し、2012年オンタリオ州立芸術大学(現・OCAD大学)を卒業。 2021年日本に帰国し、現在は東京とカナダの二拠点で活動している。バロック絵画や20世紀初頭のアメリカン・リアリズム、そして古典的な風俗画の技法やテーマに強い関心をもち学んできた森本は、これらの伝統を参照し、ありきたりな現代の都市生活のワンシーンを特別な物語へと変貌させる。象徴的に「光」を描くことによって、その神聖で普遍的な性質を消費文化の厳しい現実と融合させ、歴史のもつ深みと現代的な複雑さが共鳴する作品を生み出している。 森本の作品は、トロント・カナダ現代美術館、K11 MUSEA、宝龍美術館、Art Gallery of Peterborough、The Power Plant Contemporary Art Gallery、フォートウェイン美術館などで展示されてきた。他にコレクションとして、 滋賀県立美術館、アーツ前橋、ハイ美術館(アメリカ)、Fondazione Sandretto Re Rebaudengo(イタリア)、マイアミ現代美術館(アメリカ)がある。

  • 長井優希乃(ながい・ゆきの)

    ラジオパーソナリティ、ヘナ・アーティスト、生命大好きニスト、元中学校社会科教員。植物で肌を染める身体装飾「ヘナ・アート」との出会いをきっかけに、立教大学在学中に世界各地の路上でヘナを描きながら、放浪。これまで訪れた国は32カ国。京都大学大学院でインドにおけるヘナの文化人類学的研究をおこなう。その後アフリカのマラウイ共和国にて芸術教育アドバイザーを務める。帰国後は分野を越えて多角的な視点から世界とつながる「きっかけ」をつくる活動を行っている。現在、J-WAVE 81.3FM 平日午後のワイド番組「PEOPLE'S ROASTERY」のナビゲーター。著書に、「バイブス人類学」(WEBコラム)、書籍『令和GALSの社会学』、寄稿『インド文化読本』など。

  • 水上優(みずかみ・ゆう)

    合同会社メッシュワーク共同代表・人類学者。人類学的アプローチに関する研修・ワークショップの主催や、フィールドワークを伴うリサーチの実施や伴走を担当。人類学的視点を企業活動や芸術活動に取り入れるため、実践・研究・コラボレーションを進めている。国際基督教大学、京都大学大学院にて文化人類学者の薫陶を受ける。米国系IT企業・日本オラクルにて勤務後、UXコンサルティング企業・株式会社ビービットにてコンサルタント・特別研究員として、大手メーカー等のUX企画に携わった後、メッシュワークを創業。

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主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]