「ALTEMY PARK IN PROGRESS」関連イベント

建築展という敷地

2025年5月30日(金)

インフォメーション

期間:

2025年5月30日(金)
15:00〜18:00(開場14:30)

会場:

金沢21世紀美術館 シアター21

料金:

一般1,000円
学生500円

定員:

100名

コメンテーター:
川勝 真一(京都芸術大学 教授/CoAKディレクター)
山崎 泰寛(京都工芸繊維大学 教授)
三宅 拓也(京都工芸繊維大学 准教授)
勝原 基貴(金沢工業大学 講師)
鷲田 めるろ(金沢21世紀美術館館長)
津川 恵理(ALTEMY)
戸村 陽(ALTEMY/京都工芸繊維大学)
小西 隆仁(ALTEMY)
丁 周磨(ALTEMY)

モデレーター:
本橋 仁(金沢21世紀美術館)
井上 岳(GROUP)

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

概要

形而上の次元をも含む広大な思考として「建築」が建ち上がる場として、いかに建築展は構成可能でしょうか?
金沢21世紀美術館で開催される「PARK IN PROGRESS」は、美術館のなかの展示ではありながら、建築を拡張するための建築展であるという自負を持ちながらキュレーションを行いました。つまり、建築展は、建築のオルタナティブな敷地ともなり得るという考えを持っています。そこで、本展覧会の展示をさらに深めるためのディスカッションを行いたいと思います。折しも、日本建築学会が発行する会報誌『建築雑誌』の2025年5月号では、本展キュレーターの本橋仁が編集した「建築展という敷地」という特集が発行されます。本展、そして特集を振り返りながら、建築展の可能性を考えます。
なお、本企画は2025年2月27日に京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labで実施されたトークイベント「ICAM22報告会:ICAM22から考える建築アーカイブズ・キュレーションの現在と未来」に続く、建築展を巡る一連のディスカッション・シリーズの2回目として実施されるものです。
(本展キュレーター 本橋仁)

ラウンド1:ALTEMYとの議論
津川 恵理、戸村 陽、小西 隆仁、丁 周磨(ALTEMY)
川勝 真一(京都芸術大学 教授/CoAKディレクター)
井上 岳(GROUP)
鷲田 めるろ(金沢21世紀美術館館長)
モデレーター:本橋 仁(金沢21世紀美術館レジストラー)

ラウンド2:特集記事を読んで
山崎 泰寛(京都工芸繊維大学 教授)
三宅 拓也(京都工芸繊維大学 准教授)
勝原 基貴(金沢工業大学 講師)
本橋 仁(金沢21世紀美術館レジストラー)
モデレーター:井上 岳(GROUP)

登壇者プロフィール

  • ALTEMY

    ALTEMY(アルテミー)は、津川恵理が代表を務める建築デザインスタジオで、戸村陽、小西隆仁、丁周磨による一級建築士事務所。ただ必ずしも、建物にのみその結果を求めるのではなくインテリア、ランドスケープ、プロダクト、ヴィジュアル・アート、インスタレーション、モビリティ、ファッションに至るまでを、建築の波及する範囲として等価に扱いながら、デザイン提案をおこなっている。彼らのデザイン理念に通底するのは、定常化された日常に、デザインによって新たな循環を生み出し、人の感性がより開放されるデザインを目指している。
    金沢21世紀美術館での本展も、まさに建築をつくることで、新しい日常を来館者にもたらすことを目指している。
    主なプロジェクトに、神戸三宮駅前の広場を再開発した「神戸市サンキタ広場」や床が隆起した認可保育園「まちの保育園 南青山」、2040年に向けて東京の中心部の道路デザインを手掛ける「SHIBUYA PARK AVE. 2040 DESIGN COMPETITION 最優秀賞受賞」などがある。

  • 川勝 真一

    京都芸術大学 教授/CoAKディレクター
    建築キュレーター。一般社団法人建築センターCoAK 代表理事、京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構 KYOTO Design
    Lab 特任研究員、京都芸術大学京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域教授。長年、建築展覧会キュレーション、市民参加型ワークショップの企画・運営、都市やまちづくりのリサーチに関わり、2024年4月に京都市内に「けんちくセンターCoAK」をオープン。編著書に『建築が生まれるところ──Architecture Pass Kyoto Document Book』(盆地Edition、2022年)、『建築思想図鑑』(学芸出版社、2024年)など。キュレーションした展覧会に「繕いの営み/営みの繕い」(2023年)、「Architecture Pass Kyoto」(2022年)、「PARIS TOKYO」(2013年)など。

  • 山崎 泰寛

    京都工芸繊維大学 教授
    京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構(建築学専攻)教授。博士(学術)。専門は近代建築史、建築メディア論。社会における建築の位置づけに関心を寄せ、建築展の歴史研究に取り組む。横浜国立大学教育学部、京都大学大学院教育学研究科、京都工芸繊維大学大学院博士後期課程修了。建築ジャーナル編集部、京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab、滋賀県立大学准教授を経て現職。著書に『分析 建築コンペ・プロポーザル』(共著、学芸出版社、2025年)、『クリティカルワード 現代建築』(共編著、フィルムアート社、2022年)、『リアル・アノニマスデザイン:ネットワーク時代の建築・デザイン・メディア』(共編著、学芸出版社、2013年)。

  • 三宅 拓也

    京都工芸繊維大学 准教授
    建築史研究者、博士(学術)。京都工芸繊維大学デザイン・建築学系准教授。専門は近代建築史。建築アーカイブズの実務にも取り組む。京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程造形科学専攻修了。東京都現代美術館専門調査員(学芸員)、京都工芸繊維大学デザイン・建築学系助教、ブリュッセル自由大学(VUB)客員研究員などを経て現職。著書に『松ノ井覚治の建築ドローイング:ニューヨークで学んだボザール建築』(京都工芸繊維大学美術工芸資料館、2022年)、『大名庭園の近代』(共著、思文閣出版、2018年)、『近代日本〈陳列所〉研究』(思文閣出版、2015年)など。

  • 勝原 基貴

    金沢工業大学 講師
    建築史研究者、博士(工学)、一級建築士。金沢工業大学建築学部講師。専門は日本近代建築史。日本大学理工学研究所、文化庁国立近現代建築資料館、千葉大学を経て現職。著書に『クリティカル・ワード現代建築』(共著、フィルムアート、2022年)、『分離派建築会 日本のモダニズム建築誕生』(共著、京都大学学術出版会、2020年)など。企画担当した展覧会に「丹下健三 1938-1970 戦前からオリンピック・万博まで」(2021年)、「安藤忠雄初期建築原図展―個の自立と対話」(2019年)、「紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s―1990s」(2017年)など。

  • 井上 岳

    GROUP
    建築家、博士(工学)。石上純也建築設計事務所を経て、GROUP共同主宰。建築に関するリサーチ、設計、施工を行う。主な活動として、設計「海老名芸術高速」( 2021年)、「新宿ホワイトハウスの庭の改修」(2021年)、「夢洲の庭」(2025年)編著、「ノーツ 第一号庭」( 2021年)「ノーツ 第二号 引越し」(2024年)。展示、バーゼル建築博物館「Make Do With Now: New Directions in Japanese Architecture」(2022年)、金沢21世紀美術館「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット―次のインターフェースへ)」(2023年)、銀座マイナビギャラリー「島をつくる / Planning Another Island」(2024年)ニューヨークa83「往復書簡 / Correspondence」(2023年)、新宿WHITEHOUSE「手入れ / Repair」(2021年)など。

  • 鷲田 めるろ

    金沢21世紀美術館館長
    1973年京都市生まれ。1998年東京大学大学院美術史学専門分野修士課程修了。専門は美術史学(現代美術)、博物館学。金沢21世紀美術館キュレーター(1999-2018年)、十和田市現代美術館館長(2020-25年)を経て現職。第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター(2017年)、あいちトリエンナーレ2019キュレーター。企画した建築に関する主な展覧会に、妹島和世+西沢立衛/SANAA(2005年)、アトリエ・ワン(2007年)、「3.11以後の建築」(2014年)、「粟津潔と建築」(2016年、以上すべて金沢21世紀美術館)など。東京藝術大学国際芸術創造研究科准教授。単著に『キュレーターズノート二〇〇七-二〇二〇』(美学出版、2020年)。

  • 本橋 仁

    金沢21世紀美術館レジストラー
    建築史研究者、博士(工学)。金沢21世紀美術館レジストラー、奈良文化財研究所客員研究員、総合地球環境学研究所客員准教授。専門は日本近代建築史。現在は美術館に務めながら、建築展の企画に関わる。2024年より「建築討論」編集長。建築作品に「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所と協働、2017年改修)、編著書に『クリティカル・ワード 現代建築』(フィルムアート、2022年)、『ホルツ・バウ 近代初期ドイツ木造建築』(TOTO出版、2022年)など。キュレーションした展覧会に「第14回ベネチアビエンナーレ日本館」(2014年)、「分離派建築会100年 建築は芸術か?」(2020年)など。

関連リンク

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館

共催:

金沢工業大学建築アーカイヴス研究所、京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab、けんちくセンターCoAK(Center for Co-Architecture Kyoto)

協賛:

株式会社LINNAS Design、OMO5金沢片町 by 星野リゾート