期間:
2025年6月21日(土) - 2025年6月29日(日)
※6月23日(月)は休場
2025年6月21日(土) - 2025年6月29日(日)
※6月23日(月)は休場
金沢21世紀美術館 シアター21
一般:2,000円
U-25(25歳以下):1,000円
障害者手帳をお持ちの方は介添者の方1名まで無料
※ウェブ予約チケットは各日前日まで販売
※当日チケットはウェブ予約チケットが完売していない場合のみ販売(現金のみ)
※未就学児のご入場はご遠慮ください
※トイレなどを除き、再入場は基本的には不可
事前予約券(Peatix)※全席自由席、先着順、各時間帯12名限定入場
本作品は12:00〜20:00の間を通して上演される映像演劇です。その間に下記の[1]〜[4]の入場時間帯を設けますので、選択した時間帯内にご入場ください(日英字幕付き)。
[1] 12:00〜13:00
[2] 14:00〜15:00
[3] 16:00〜17:00
[4] 18:00〜19:00(終演20時)
チケット発売日:5月17日(土) 10:00
鑑賞を希望される方は、以下のステップでお手続きいただくとスムーズです。
STEP1:鑑賞日と入場時間帯を選ぶ
STEP2:時間帯に合わせたチケットを購入
STEP3:当日、予約された時間帯のどこかでご入場ください
※会場内の状況により入場をお待ち頂く場合があります。
※良好な鑑賞環境でご覧いただくため、シアターの入場人数・時間を制限しております。
※各時間帯の予約可能上限数に達し次第、予約受付を終了いたします。
※団体の代表者等が代行して複数の枠を押さえることはご遠慮ください。(当館の判断により、予約を取り消しさせていただく場合があります。)
月曜日(6月23日)
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811
(火〜日、祝日10:00〜18:00)
event_k[a]kanazawa21.jp
※[a]を@に変更してお送りください。
金沢21世紀美術館は、石川県が生んだ西田幾多郎や鈴木大拙の「禅の思想」を再考し、現代の生活の中に活かしていくアートプロジェクトを3ヵ年で進めてきました。 チェルフィッチュ主宰の岡田利規による1年目の滞在調査、2年目のワークショップを経て、オーディションで選ばれた市民とともに西田幾多郎の論文「直接に與へられるもの」をモチーフにした〈映像演劇〉作品をつくります。 映像のみであるが演劇である、という〈映像演劇〉の手法によって、西田の哲学テキストがどのように読まれ、経験されうるのか、みんなで考える機会とします。
日時:6月21日(土)16:00〜17:30
会場:金沢21世紀美術館 レクチャーホール
ゲスト:髙谷掌子(石川県西田幾多郎記念哲学館 研究員)
無料、予約優先 先着80名
※予約用URLは近日このページでお知らせします
哲学のテキストは得てして理解するのがむずかしい。西田幾多郎のもそう。でもそのようなテキストでも繰り返し読むと少しずつわかってくることがある。声に出して読んでいると、そしてそれを聞いていると、それまでつかめていなかった、それが言わんとしていることのイメージが、つかめた、と感じられることがある。声に出して読んでいる人が、つかめた、と感じたとき、それを聞いている人にもそのことが伝わり、その人もまた、つかめた、と感じる。
この微細な感覚を鑑賞者とも共有することをめざす映像演劇作品の、創作のプロセスを、金沢で、市民のみなさんと共にします。そのプロセスそのものが反映されたような作品にすることを構想しています。
岡田利規
〈映像演劇〉とは、演劇作家・チェルフィッチュ主宰の岡田利規と、舞台映像作家の山田晋平が手がける、新しい上演形式。観客が鑑賞するのは、スクリーン等に投影された俳優の映像。映像でありながら、その中で演技を繰り広げる俳優たちの身体は、そこに演劇空間を立ち上げる。これまでに「渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉」(2018年/熊本市現代美術館)、「風景、世界、アクシデント、すべてこの部屋の外側の出来事」(2020年/札幌文化芸術交流センターSCARTS)、「市民と創造する演劇『階層』」(2022年/穂の国とよはし芸術劇場PLAT)、「ニュー・イリュージョン」(2022年)を発表。
演劇作家、小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2007年に同作で海外進出を果たして以降、世界90都市以上で作品を上演し続けている。音楽家・美術家・ダンサー・ラッパーなど様々な分野のアーティストとの協働を積極的に行なっている。2016年からはドイツの公立劇場レパートリー作品の作・演出を継続的に務め、2020年『掃除機』および2022年『ドーナ(ッ)ツ』でベルリン演劇祭に選出。小説家としては、2007年に『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第2回大江健三郎賞受賞。2022年に『ブロッコリー・レボリューション』で第35回三島由紀夫賞および第64回熊日文学賞を受賞。
舞台映像作家。京都造形芸術大学卒。愛知県豊橋市在住。演劇やコンテンポラリーダンスを中心に、オペラ、コンサートなど、様々な舞台芸術の上演内で使われる演出映像の製作が専門。近年では、現代美術家とのコラボレーションによるプロジェクション作品の制作も行い、舞台芸術と現代美術のフィールドを横断しながら、映像芸術の新たな可能性を探る活動を展開する。主な舞台作品は、チェルフィッチュ、維新派、白井剛など、国内外での公演多数。舞台作品の他には、現代美術家・金氏徹平とのプロジェクションマッピング作品「holes and buildings」、ツアーパフォーマンス『Kawalala-rhapsody』の監修など。
西田幾多郎は、考えや反省を加える以前のありのままの経験を「純粋経験」と呼び、それこそが世界のすべてであると考えました。「直接に與へられるもの」という論文では、そのような経験から考えや反省、意志や活動が生み出される過程を見ると、それらはすべて「直接に與へられるもの」の中に含まれていると説明されます。けれども、「直接に與へられるものとは何か」と「考え」てしまったなら、そうして「考えられたもの」は「直接に與へられるもの」とは言えないのではないでしょうか。西田は思想家や芸術家の経験を参照しながら「直接に與へられるもの」へと迫ります。
石川県西田幾多郎記念哲学館 研究員
髙谷掌子
作・演出:岡田利規
映像:山田晋平
出演:柿原寛子、川端大晴、酒井隆典、佐藤靖子、鈴木睦海、髙木きよう子、出口凜々花、中西星羅、橋詰善子、元井康平(50音順)
※2025年2月15日16日に行われたオーディションで選出
演出助手:楠彩
舞台監督:合田義弘
音響:城下寛
照明:(株)金沢舞台
美術:林一平
制作協力:経田泰夫
英語字幕翻訳:オガワアヤ、髙谷掌子(「直接に與へられるもの」翻訳協力/原語フランス語訳:JACYNTHE TREMBLAY)
企画協力:株式会社precog
金沢21世紀美術館 [公益財団法人金沢芸術創造財団]
一般財団法人地域創造、公益財団法人いしかわ県民文化振興基金