ALTEMY
PARK IN PROGRESS

2025年5月20日(火) - 2025年10月5日(日)

インフォメーション

期間:

2025年5月20日(火) - 2025年10月5日(日)
10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)

会場:

金沢21世紀美術館 デザインギャラリー
交流ゾーン

休場日:

月曜日(ただし7月21日、8月11日、9月15日は開場)7月22日、8月12日、9月16日

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

建築デザインスタジオALTEMY は、建築と人との関係性を改めて問い直し、日常に豊かな変化を与えてきました。今回、金沢21世紀美術館の建築を再読し、その空間にささやかなトリックを仕掛けることで、訪れる人々は日常を疑うことになります。
ニコラ・ブリオーが『関係性の美学』を著した1998年から、6年後の2004年に金沢21世紀美術館は開館しました。まさにブリオーが標榜した関係性を築くためのアート作品が、金沢21世紀美術館には建設時に入れ込まれる形で開館を迎えました。たとえば、フロリアン・クラールの《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3》では、知らない他者と声を介してつながるための装置となりました。そしてInstagramの登場は、通称「ウサギ椅子」が、映え写真の聖地ともなる思わぬ効果も生みました。こうした来館者の抱く金沢21世紀美術館のイメージが、強く一般に浸透しています。
しかし、こうしたマジョリティの体験を反映して作られてきた20年間のイメージに、日がな一日を過ごす来館者の姿は投影されていません。私たちは、椅子に寝転ぶ地元の来館者に、ぐるぐると美術館を廻りつづける小さな来館者達に、迷いながらロッカーの鍵を探す外国から来た来館者に、またラッパに声をかけられない気恥しさを感じる来館者に対して、どう居場所を提供し続けることが出来るでしょうか。
この展示ではALTEMYと共にマジョリティを捉えるのではなく、とはいえマイノリティのみを捉えるのでもなく、それぞれの個(インディビジュアル)に目を向けます。今、この賑やかな美術館で、いかに個と向き合っていくかという課題にも直面しています。ALTEMYが仕掛けるささやかな建築が、来館者の身体と呼応しながら、公園のような金沢21世紀美術館はさらに輝いていきます。この展示を通して、マジョリティを解体しながら、21年目の日常を一緒に考えたいと思っています。

関連プログラム

建築展という敷地

期間:2025年5月30日(金)15:00〜18:00(開場14:30)
金沢21世紀美術館 シアター21
定員:100名
参加費:一般1,000円 学生: 500円

Images

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]

協賛:

株式会社LINNAS Design、OMO5金沢片町 by 星野リゾート

後援:

北國新聞社