「夢みる広場」とは、新しい生命の息吹を感じさせる希望と可能性をはらんだ場を表しています。多くの子ども達を送り出した金沢大学附属小中学校跡地に建設される当美術館は、街にとって「夢みる広場」でありたいと思っています。
本イヴェントは、2004年に向けて開館準備を進めている金沢21世紀美術館の活動を、金沢の情報発信地である竪町広場を中心に一足早く、街の中に出現させようとする試みです。

写真:「フリー・フォー・オール東京」
撮影:5×7STUDIO 写真提供:東京都現代美術館

作品が持ち帰り自由!?
≪フリー・フォー・オール≫プロジェクトは、タイの日用品を観客が竿で釣って持ち帰れるプロジェクト。「フリー」は「自由」や「無料」という意味で、「すべての人に対して無料」といったメッセージになっています。1997年に初めて行われて以来、世界各地で形を変えながら行われてきたプロジェクト。金沢では、竪町商店街に面した広場 [ti:]’s Pocket に出現します。


●アーティスト
 スラシ・クソンウォン(Surasi Kusolwong)
1965年、タイ、アユタヤ生まれ。シラパコーン大学(バンコク)グラフィック・アート科卒業。ブラウンシュヴァイク造形芸術大学(ブラウンシュヴァイク、ドイツ)修士号取得。現在、バンコク在住。シドニービエンナーレ、光州ビエンナーレ、ベルリンビエンナーレなど大型国際展に多数参加。東京都現代美術館「ギフト・オブ・ホープ」展(2000-01年)、オペラシティ・アート・ギャラリー「私の家はあなたの家、あなたの家は私の家」展(2001年)でもプロジェクトを行っている。

少女の夢の中へようこそ
《アイ・アム・イン・ユー》について
金沢市で収集し、今回、日本では初公開となる《アイ・アム・イン・ユー》は、1999年にヴェネチアビエンナーレで国際賞を受賞した《エレクトリック・アース》に続く待望の本格的ビデオインスタレーション作品で、5枚のスクリーンの間を歩きながら鑑賞する。ロサンジェルス郊外の街、自然のなかで展開される、ひとりの少女の「夢」のなかでの出来事とおぼしき映像が見られる。国籍不明のかわいらしい少女の風貌、繰り返される手の動き、浮遊感あふれる音楽などが、わたしたちを取り囲む見えない境界線を曖昧にしていくような不思議な感覚を味わえる。

●アーティスト
 
ダグ・エイケン(Doug Aitken)
ダグ・エイケンは、1968年カリフォルニア・レドンドビーチ出身の若手映像作家である。エンターテインメントの中心地ロサンジェルス近郊で生まれ育ち、サーフィンをこよなく愛すダグが作る作品は、自然とテクノロジーの間でますます虚ろになっていく現代人の感覚を映し出す。同じ動きの反復や、細部の切り取り、触覚的なサウンドといった映像編集の技術によって、独特のスピード感覚が生まれる。明確な輪郭のない物語のなかへと、見ている人の意識が流れ出ていくような透明感。心地よい映像のきらめきを見つめているうちに、それが現代の情報、テクノロジーにまみれ分裂している私達自身の状態を逆照射していることに気づくだろう。
ファット・ボーイ・スリムやエイフェックス・ツインズなど話題のミュージシャンたちのフィルム・クリップも数多く手がける。

金沢21世紀美術館では、美術にとどまらない様々な表現活動について資料を収集し、情報図書室を通じて公開していきます。今回の「アート・ドキュメンタリービデオ上映会」は現代美術や建築、ダンス、ファッションなどの作家の制作の現場や生涯をドキュメンタリー形式で追ったフィルムを紹介するプログラムです。フランク・ロイド・ライトからオノヨーコやジョン・ガリアーノに至る多彩なプログラムをどうぞお楽しみください。