金沢21世紀美術館 開館記念展覧会
『21世紀の出会いー共鳴、ここ・から』

スタッフが現場からお届けする
“今日の金沢21世紀美術館”

第15回“ミュージアム・クルーズ・プロジェクト!!米泉小学校に密着”の巻



2004/12/03

“ミュージアム・クルーズ・プロジェクト”は、金沢市の小中学生約38,000人を「開館記念展」(3月21日まで)に無料で招待しようという美術館史上初の試みです。平日の“まるびぃ”(金沢21世紀美術館の愛称)は、学校単位で訪れた子供たちで溢れています。今日はそんな興奮と熱気いっぱいの現場をちょっと覗いてみることにしましょう。
9時30分、米泉小学校のバスが到着しました。七台のバスから300人以上の子供達がいっせいに“まるびぃ”目指してやってきます。遠足気分とあってか子供達のテンションも最高潮。みんなワクワク感に胸を膨らませています。

横断歩道をわたったら、“まるびぃ”が見えてきました。
生徒さん(以下S):わー、本当にまるいんだね。
S:大きなケーキみたいだ。

みんなで集まって約束事をきいたら、いよいよ美術館にはいります。グループごとに分かれて、自由に館内を見てまわることができます。前もって学校で、行ってみたい部屋を予習してきました。上級生が下級生の手を引っ張っていく姿は、なんとも頼もしい光景です。

美術館にはいってすぐの、レアンドロさんのスイミングプール。何か分からないことがあったら、黄色いスカーフをつけた、物知り博士“クルーズ・クルー”に質問してね。
S:きゃーいったい、どうなってるの?
S:学校にあるプールと違うよ!
クルーズ・クルー(以下C):潜ってみたい人はいるかな?

トゥットフオコさんのシルヴィア号。(注、小学生は座るだけだよ)
S:いいなぁ、つぎは僕が乗るよ。
S:ずるいよ、俺だよ。

A―POCの子供サイズの衣装を着ることもできます。
クルーズ・クルー(以下C):シャツやスカート、バッグなどを全部合わせたら、“まるびぃ”の形になるんだよ。
S:ほんと?パズルみたい!
S:みて、素敵だわ。

ハツシバさんの映像作品。ベトナムならではの乗り物シクロや龍の舞が出てくるよ。
S:水のなかで、何をしているの?
S:あそこに見たことのない生き物がいるよ。

サウンド・バムの音の作品。世界中の音の旅へ出発だぁ!!
C:この音は、バリ島という所でとられた音なんだよ。
S:バリ島ってどこにあるの?

クリス・バーデンさんのメトロポリス。右は美術館エデュケーターの黒沢です。
S:ねぇ、あそこで事故がおきてるよ!
K:よく気が付いたね、ぼくたちの世界と同じだ。この車はどうやって走っていると思う?
S:電気かなぁ・・・

自転車にのって手を振っているのは、美術館アシスタント・エデュケーターの吉備です。シルヴィア号にて巡回中。
K:みんな、こっちにもおもしろいものがあるよ。

エリアソンの部屋。さながら巨大な光の万華鏡です。
S:外からみると怪獣みたいだけど、中からみると全然違うね。
S:宇宙の中にいるみたいだ!

カプーアの部屋。見えないものを見よう!
C:この黒い大きなだ円は、^ぬってある _はってある `ほってある さて答えは?
S:う〜ん、`ほってある!!
C:よく分かったね。これはゼロ、つまり無を表現しているんだよ。

11時20分、探検から子供達が帰ってきました。それぞれが出会った驚きや感動、そして密かに芽生えた疑問を抱えて、みんな一回り大きくなったみたいです。たくさんの宿題を自分でみつけて、いつもの教室へと戻っていきます。

美術館から配られたマップには、今回だけでは物足りない子供のために「もう一回券」がついています。この券を使って、また美術館にやってきてね。
C:また来たいなぁーと思った子は手を挙げてごらん。
S:はーい!!

数日後、美術館に来てくれた子供達からお便りが届きました。一部紹介します。
「今日はほんとにありがとうございました。フワフワ王国は人げんのからだの中だったなんてしりませんでした。中にはいっていくと、のどちんこやしたもありました。またこんどいってみたいと思いました。」
「今日はとっても楽しかったです。どれも楽しかったけど、一番楽しかったのが、巨大ブラックホール(カプーアの部屋)です。下から見るとまんまるなのがふしぎでした。あと、どうやってブラックホールのあなをほったのかわかりませんでした。」

金沢21世紀美術館は、これまでも鑑賞・創作授業「21@ SCHOOL」や大型作品の共同展示「バッタちゃんあらわる!」など、試験的ながら美術館と学校による連携活動を行ってきました。“子どもたちとともに、成長する美術館”をモットーに、教育・普及にこれからも力をいれていきたいと思っています。