粟津潔 デザインになにができるか

2019年5月18日(土) - 2019年9月23日(月)

「デザインになにができるか」を問い続け、行動したデザイナー粟津潔。成熟していく日本のデザイン界のなかで、揺るぎない民衆としての視点を持ち続けた粟津は、原水爆禁止のアピールや韓国民衆運動を支援するポスターなど、社会的なデザインにこだわり続けました。大阪万博のデザインやメタボリズムの建築運動への参加、映像やパフォーマンスなど幅広い活動への一貫した態度も見えてきます。粟津潔の仕事を通してデザインの可能性を問い、そして今、私たちはなにができるのか考えます。

《FALLOUT》1957年

大岩オスカール 光をめざす旅

2019年4月27日(土) - 2019年8月25日(日)

大岩オスカールは、光あふれる鮮やかな色彩とダイナミックな空間構成によって、ときに批評やユーモアを交えながら現代社会を生き生きと描き出してきました。1965年にブラジルのサンパウロで日本人の両親のもとに生まれ、東京、ニューヨークと移動しながら制作を続ける大岩の作品には、一人の生活者としての視点と、どこか客観的な俯瞰の視点が共存しています。自らの暮らす都市や社会、環境問題をテーマに、写真や印刷物、インターネット上のイメージを自在に組み合わせることで、現実と虚構、人工物と自然、光と影のあいだで揺らめく独特の世界観を生み出しているのです。本展覧会では、近作を中心とした60点あまりの作品と、金沢21世紀美術館の27メートルの壁面に描かれるドローイングを通して、大岩のヴィジョンに迫ります。また、ゲストアーティストとして作曲家のチャド・キャノンを招き、画家の作品からインスピレーションを得て生み出された壮大な交響曲と絵画の融合を試みます。大岩が世界を旅しながら絵画の中に追い求めてきた「光」は、今を生きることの複雑さの先にある希望を思い起こさせてくれるでしょう。

特別展示

名和晃平 Foam

2019年4月27日(土) - 2019年8月25日(日)

名和晃平は本展において、泡と光のインスタレーション作品「Foam」を展示します。次々と終わりなく湧き出る小さな泡が次第に寄り集まり、泡の集合体(フォーム)として有機的な構造を自律的に形成してゆく様子を表現します。生成と消滅というシンプルなプロセスを繰り返す個々の泡は、代謝や循環を支える細胞の本質的な振る舞いと類似しており、見る者に生命の根源を連想させます。

佐藤浩一 第三風景

2019年4月6日(土) - 2019年9月23日(月)

この度金沢21世紀美術館は、今日でもなお視覚中心的な作品が多数を占める中、視覚のみならず、非視覚的な感覚、聴覚・嗅覚をも揺さぶる新たな表現を取り上げ、美術館活動の次なる可能性を探求する展覧会を開催します。こうした特徴的な表現を、これまでlab.シリーズなど数々の実験的な取り組みを紹介してきたデザインギャラリーで取り上げます。
佐藤浩一(1990-)は、人類学や植物学への関心から、これまで様々な境界線上を曖昧に揺れ動く存在の可能性を考察してきました。「わたし」と「わたしならざるもの」の合間にある、見えないけれど確実にあるその境界を問い、これらの存在がその間で揺れ動きながら共生するこれからを、映像やインスタレーションのみならず、音や香りといった非視覚的なメディウムをも複合的に組み合わせながら表出しています。
本展のタイトル「第三風景」は、風景の進化を自然のみに委ねた空間を指し示すフランスを代表する庭師ジル・クレマンが提唱した概念で、都市の空き地や農村の放棄地・国境地帯など、人間が顧みない、あるいは抑圧している場所を、あえて生物多様性を受け入れられる特権的な場として積極的に評価した言葉です。様々な要素が複雑に混在し得る第三風景は、これからの私たちの社会における、人と植物の関係性の在り方に示唆を与えるものであるといえるかもしれません。本展はこの象徴的な言葉を起点に、イチジクの生殖をテーマとした「Mutant Variations」、人工湖をテーマとした新作を含めて、佐藤浩一の現在地を俯瞰します。

アペルト10

横山奈美 LOVEと私のメモリーズ

2019年4月6日(土) - 2019年6月30日(日)

横山奈美(1986- )は、日々の生活の中で消耗されていくもの、廃棄されていくものをモチーフに絵画を制作しています。通常見向きもされない捨てられる運命をもった、いわば主役にならないものを主役にすることで、そのものに本来備わる意味や用途から離れ、これまでとは異なる見え方、横山によれば「そのものが持つ根源的な存在感や美しさ」を提示します。

本展は、近年、横山が精力的に取り組んでいる「愛とは何か」「美とは何か」というテーマと向き合った作品群で構成されています。愛をテーマに造形されたネオン管を絵画に描いたネオンシリーズは、ネオン管の主役ともいえる美しい光の部分と、裏側で見えないよう隠される器具や配線の部分とを同等に描き出すことで、理想や憧れとともに誤魔化せない、見られたくない部分をも顕在化させます。また、本展タイトルにも使われた木炭ドローイングのシリーズ作品《LOVEと私のメモリーズ》は、少女とラブという名の犬との思い出をつづった場面が描かれています。人間好みにどんどん品種改良が進む犬が短命であるというニュースをきっかけに、愛犬へと向けられた「愛(LOVE)」について考察します。

横山は、ちまたに流布し、あまりに軽々しく多用される「LOVE」という言葉への疑問や違和感、あるいは複雑で深刻な感情を作品に落とし込むことで、私たちの日常にありふれる「LOVE」という言葉の意味を問いかけ続けています。本展では約30点の油彩画とドローイングにより、横山の問いかける「LOVE」を通して、物事の本質について探求する機会となるでしょう。

EVENTイベント

条件に該当する催しがありません。

EDUCATIONAL PROGRAM教育普及プログラム

「大岩オスカール 光をめざす旅」関連プログラム

宮沢和史 ブラジル文化をめぐるトーク、詩の朗読&弾き語りコンサート

2019年6月28日(金)

ブラジル文化に深い造詣をもち、本展覧会のカタログにもエッセイを寄せた宮沢和史氏が、大岩オスカールの絵画世界を出発点に、ブラジルの音楽やアートについて語りつつ、金沢21世紀美術館のシアター21で一夜限りの詩と音楽を奏でます。

COMMUNITY EXHIBITION一般主催展覧会

条件に該当する催しがありません。

COMMUNITY EVENT一般主催イベント

シアター21

一般主催イベント

第6回美の種in金沢「太陽の衣」

2019年6月15日(土) - 2019年6月16日(日)

金沢ならびに石川県の様々な分野のアーティストたちが、一つのテーマの下に繰り広げる新しいカタチのコラボレーション。今回は泉鏡花がモチーフ。
参加アーティスト:ジャズダンス、モダンダンス、創作舞踊、フラメンコ、ヴァイオリン、ギター、龍笛、朗読、生け花(オブジェ)、キルト、シャンソン。
全員が、衣装デザイナー時広真吾の衣装をまとう。
※6月15日(土)午後2時より、学生対象(無料公開ゲネ開催)

期間:
2019年6月15日(土) - 2019年6月16日(日)
15日:19:00~20:30(開場18:30)、16日:11:00〜12:30(開場10:30)、15:00~16:30(開場14:30)
会場:
金沢21世紀美術館 シアター21
料金:
全席指定
前売券 3,500円
当日券 4,000円
主催:
美の種in金沢実行委員会
お問い合わせ:
美の種inプロジェクト
時広 真吾
TEL 090-7720-6392
FAX 03-3427-3034
メール shingo.lyric@dream.com
シアター21

一般主催イベント

コトリンゴLIVE2019 こまごま箱庭ツアー

2019年6月9日(日)

シンガーソングライター“コトリンゴ”のピアノ弾き語りソロツアー開催決定!
坂本龍一に見いだされ2006年にデビュー。映画・アニメのサウンドトラックや多数のCM音楽を手がけ、すべての音楽を担当したアニメーション映画「この世界の片隅に」では多数の映画音楽賞を受賞。昨年は南米・アルゼンチンツアーを大成功に収め、アルゼンチン国内のミュージシャンたちも虜に。最新のアナウンスでは「ムーミン展 THE ART THE STORY」の会場音楽の担当も決定と様々な分野で大注目!
圧倒的なピアノ演奏とあいかわらずのポップでキュートな、ふわっとキラッと、こまごました、コトリンゴワールドをご期待ください!

期間:
2019年6月9日(日)
18:30〜20:30(開場18:00)
会場:
金沢21世紀美術館 シアター21
料金:
前売券3,800円(当日券4,300円)
主催:
Cow and Mouse
お問い合わせ:
Cow and Mouse
電話 080-3136-2673
メール Cowandmouse489@gmail.com
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