ゲント現代美術館について
■ ゲント現代美術館(S.M.A.K., Museum of Contemporary Art, Ghent)
 1975年8月1日、ゲント美術館の一角を使う形で設立。1999年、現在の駅舎を改装した建物が開館した。「S.M.A.K.」はオランダ語表記の頭文字からとった略称(Stedelijk Museum voor Actuele Kunst)。ドクメンタ9のコミッショナーであるヤン・フートが2003年まで館長を務めた。長らく自前の建物を持たなかったこともあり、一般の家庭に作品を展示する展覧会「友達の家」展(1986年)など、まちと美術をつなぐ展覧会活動に特徴がある。
 コレクションは約1000点ほどあり、抽象表現主義からポップ・アート、コンセプチュアル・アートという20世紀後半の美術史の流れを網羅している。地元のベルギーの作家のコレクションも充実しており、パナマレンコ、マルセル・ブロータース、ティエリー・ド・コルディエ、リュック・タイマンスなどの代表的な作品を所蔵する。ヤン・フートの国際的な活動により、ヨーゼフ・ボイス以降、コンテンポラリー・アートの重要な作品も多い。
 2005年より、新館長に若手のフィリップ・ファン・カウテレンが就任。ヤン・フートの時代のコレクションと、新しい作家を組み合わせる「バリオ-ボイス」展など意欲的な企画を展開している。2008年には、ゲント現代美術館において、金沢21世紀美術館のコレクションを紹介する展覧会を企画中。
屋上には、金沢21世紀美術館にもある「雲を測る男」の像が建つ。
ゲント現代美術館ウェブサイト→http://www.smak.be
ゲント現代美術館 外観
Photo:Dirk Pauwels

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