自治区 08

ワークショップ「日本語の心」

2018年2月4日(日)

©Kikuko Usuyama

インフォメーション

期間:
2018年2月4日(日)
13:00~18:00(休憩を含みます)
会場:
金沢21世紀美術館
会議室1
料金:
無料
定員:
8名(先着順)
対象:
高校生以上(時間内、通しで参加できる方に限ります)
予約方法:
定員に達したため、受付を終了しました。
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

概要

そのTwitterの一言は、ほんとうに伝わっているのか?
今年、岩波書店が国語辞典「広辞苑」に「ちゃらい」や「無茶振り」といった言葉を追加して、10年ぶりに改訂新版を発行しました。もちろん言葉は時代と共にありますが、共通に理解しているだろうという意味を付与したつもりでも、相手に伝わらなければ用が足りません。しかも、言葉にまとわりつく幻想の力はますます優性になり、まことに言葉の意味が伝わっているのかどうか、どうにも怪しくなってきているのではないでしょうか。
そこで今回は自治区04でもお迎えした岡田利規さんと、日本語とその使い方をじっくりと考えるワークショップを開催します。
参加者は岡田さんと、まず「言葉通りに捉えただけでは通じない、でも今日の文脈で含意を汲み取ることができる日本語」について考えます。こうした「言葉が真に受けられること」ができていない今日の日本語の抱える事情を「日本語の心」とし、演劇・朗読のワークショップを通じて、その「日本語の心」についてじっくり考え、想像します。
「当然使えている」という思い込みを捨て、日本語との距離を改めてはかるよい機会になるのではないでしょうか。

※定員に達したため、受付を終了しました。

プロフィール

©Kikuko Usuyama

岡田利規

1973年横浜生まれ、熊本在住。
演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。
活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。07年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第2回大江健三郎賞受賞。12年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。13年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、14年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。近年、作品展示にも活動の幅を広げ、「映像演劇」という新たな手法による作品制作に取り組んでいる。

岡田利規メッセージ

私は演劇の劇作と演出をやっています。
劇作をするというのは、舞台上で発されるものとしての言葉を書くということであり、演出をするというのは、その言葉が観客に届いた際に起こる効果を勘定に入れながら上演をデザインするということです。
そうしたことに取り組みつづけているものですから、私が扱う言語すなわち日本語について、および、それが流通している場すなわち日本の社会について、思うところまるでなしというわけにはどうしてもいられません。
その思うところとは、簡単にいうと以下のようなことです。
言葉が機能するためにどうしても必要な条件は、その言葉が真に受けられること、です。真に受けてもらえなければ、言葉は機能のしようがありません。
ところがこの条件が私たちの生きるこの日本の社会では、もしかすると満たされていないのではなかろうかと思うことが、しばしばあります。
言葉が社会の中で機能不全に陥らされているかもしれない。そうした状況下で流通することを強いられている日本語が抱える諸事情を「日本語の心」と、ここでは呼ぼうと思います。
そしてその「日本語の心」について普段より少しだけつぶさに見て、考え、想像する時間を、参加者のみなさんと持ちたいと思います。

自治区

現代美術に限らず科学や音楽など他の領域を横断しつつ、年間を通してライブ、映像上映、トーク・シリーズ、滞在制作など多様なプログラムを継続的に実施。「自治」をキーワードに、外部コミュニティとの連携・協働を通じて、展示室での展覧会とは違った実験的なアクティビティが拡張していきます。

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]