高嶺 格:Good House, Nice Body ~いい家・よい体

2010年4月29日(木) -
2011年3月21日(月)

インフォメーション

期間:
2010年4月29日(木) 〜2011年3月21日(月)
会場:
金沢21世紀美術館
休場日:
毎週月曜日(ただし、5月3日、7月19日、8月9日、8月16日、8月30日、9月20日、10月11日、11月22日、1月3日、1月10日、3月21日は開場)、
5月6日、7月20日、9月1日、9月21日、10月12日、11月24日、12月27日〜1月1日、1月11日
開場時間:
長期インスタレーションルーム /
10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)
プロジェクト工房 /
12:00〜18:00
(2会場とも2011年1月2、3日は17:00まで)
料金:
入場無料
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館
TEL 076-220-2800

概要

パフォーマンスからインスタレーション、映像、写真作品に至るまで多彩なアプローチのもと、常に自身の体験や身体を絡めながら社会的論点を炙り出してきた現代美術家、高嶺格。「Good House」と「Nice Body」の2つのプロジェクトから構成される本展では、約1年の会期の中で、我々が生きていく上での根本的な拠り所でありながら、日常の中で愚鈍になりがちな「家」と「体」についての我々の感覚や認識を、プロジェクトに関わる多くの協働者とともにライブに問い直していきます。

プロジェクト1: Nice Body

高嶺格《Good House, Nice Body:私を建て、そして通り過ぎていった者たち》 (2010)よりスチル

《Good House, Nice Body: 私を建て、そして通り過ぎていった者たち》
会場:長期インスタレーションルーム
会期:2010年4月29日〜2011年3月21日
高嶺がオーディションで選んだメンバーが役者として参加。作家のディレクションのもと、約1ヶ月の制作期間を経て完成した新作映像インスタレーションを展示します。
金沢周辺の民家の古材を組み上げ作った仮想の「家」を舞台に、長い年月の中で「家」を通過していったであろう人間たちの魂、記憶、足跡、声、匂いといったものが光と音を帯びて駆け巡る時空が長期インスタレーションルームに出現し、観る者の身体感覚と思考を呼び覚まします。

プロジェクト2:Good House

西インドの土嚢の図書館、D環境造形システム研究所

「すみか―いつの間にかパッケージ化され、カタログから選んで買わされるモノになってしまった住処を、自分の手に取り戻すことを目指します」
会場:プロジェクト工房
会期:2010年8月28日〜2011年3月21日(*開場時間 12:00〜18:00)
高嶺が鋭敏に嗅ぎ取った現代住宅に潜む「インチキ臭」への嫌悪を出発点とし、メンバーや来場者とともに「ひとが住む場所とは何か」ということを自分の身体を使って、作り、感じ、考え、発信するワーク・イン・プログレスのプロジェクトです。今回、高嶺がプロジェクト・パートナーとして招いた土嚢建築の研究・実践者である渡辺菊眞氏(高知工科大学准教授、D環境造形システム研究所)、そして公募で集まったメンバーらとともに、土嚢や廃材を用いた建築を実践する中で、各自が「Good House~いい家」について考え、それぞれの「すみか」を取り戻すことを目指します。

制作活動の様子はこちら

参加メンバーについて

本展は「金沢若者夢チャレンジ・アート・プログラム」の第4段として、公募で集まったメンバーと作家との共同作業によって作り上げられます。メンバーは18歳から39歳までの高嶺氏の活動や造形・建築に関心がある方を対象とし、プロジェクト第1章「Nice Body」、第2章「Good House」の2回に分けて募集しました。
プロジェクト「Nice Body」には、オーディションで集まったメンバーが役者として参加。作家のディレクションのもと、1ヶ月に及ぶ制作期間を経て新作映像インスタレーション《Good House, Nice Body: 私を建て、そして通り過ぎていった者たち》が完成しました。
プロジェクト「Good House」には、約20名のメンバーが登録中です。8月20日から27日までの集中制作、及びその後毎月3日程度の制作・活動に参加する中で、「人が住む場所とは何か」ということを自分の身体を使って、作り、感じ、考えて発信していきます。

作家プロフィール

高嶺 格(たかみね ただす)

1968年鹿児島県生まれ。京都市立芸術大学工芸科漆工専攻卒業、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。1990年代初頭よりパフォーマンス活動を行い、ダムタイプの作品にも参加。現在はインスタレーションや映像、写真、パフォーマンス等、多彩なアプローチのもと作品制作を行う。自身の身体や経験を基軸にしつつ、民族や性、自己と他者など様々な問題と関わる中、新たな関係性や未来を切り開いていくプロセスが作品として表される。舞台作品の制作・演出、コラボレーションも多数手がける。

「Good House」プロジェクト・パートナー

渡辺 菊眞 (わたなべ きくま)

1971年奈良県生まれ。京都大学工学部建築学第二学科卒業、同大学大学院工学研究科生活空間学専攻修士課程修了、同博士課程単位認定退学。2001年から天理大学と共同で土嚢建築の設計と施工を国内ならびにインドで行う。近年はヨルダン、東アフリカなどで土嚢建築と当地の伝統建築工法を混淆させたユニークな建築空間を現地住民とともに造り上げることを通じて、当地の貧困緩和、自立支援活動を展開。土嚢建築を物理的なシェルターとしてだけでなく、人間の深層にある夢を容れる器として実現されるべきだという意志が、数々の土嚢村落計画形状に反映されている。

Images

    高嶺格《Good House, Nice Body:私を建て、そして通り過ぎていった者たち》2010年、金沢21世紀美術館
    撮影:中道淳/ナカサアンドパートナーズ

    高嶺格《Good House, Nice Body:私を建て、そして通り過ぎていった者たち》よりスチル、2010年、
    金沢21世紀美術館

    高嶺格・渡辺菊眞「Good House」プロジェクト
    撮影:木奥惠三

    高嶺格《Good House, Nice Body:私を建て、そして通り過ぎていった者たち》 (部分)
    2010年、金沢21世紀美術館
    撮影:中道淳/ナカサアンドパートナーズ

    高嶺格《Good House, Nice Body:私を建て、そして通り過ぎていった者たち》 (部分)
    2010年、金沢21世紀美術館
    撮影:中道淳/ナカサアンドパートナーズ

    高嶺格・渡辺菊眞「Good House」プロジェクト、ドームの内観
    撮影:木奥惠三

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[(財)金沢芸術創造財団]
助成:
芸術文化振興基金
協力:
橋本建築造園設計、クリーンリサイクル株式会社、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)、高知工科大学 渡辺菊眞研究室、ミツカワ株式会社