きりのなか - ブルーノ・ムナーリの絵本世界

2009年9月12日(土) - 2009年11月3日(火)

インフォメーション

期間:

2009年9月12日(土) - 2009年11月3日(火)
10:00〜18:00 (金・土曜日は20:00まで)

会場:

金沢21世紀美術館 デザインギャラリー

休場日:

月曜日(ただし、9月21日、10月12日、11月2日は開場)、10月13日(火)

料金:

入場無料

デザイン協力:
stompdesign

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

霧のように無彩色の空間で、わたしたちは夢想の世界へと誘われる。濃霧をぬけて目前にあらわれる色彩が、わたしたちの記憶を呼び覚ます。暖かい色、冷たい色、重い色、軽い色、色は目に映るだけではなく、個人の心の働きに影を落としていく。

ブルーノ・ムナーリは自分自身を語るのに「発明家」、「著述家」、「建築家」、「プロダクトデザイナー」、「グラフィックデザイナー」、そして「こどもと遊ぶ人」という言葉をのこしている。そのムナーリが色や形、そして素材を視覚言語とする絵本《きりのなかのサーカス》を生み出した。

本展では、絵本《きりのなかのサーカス》を創造の可能性に挑んだムナーリの代表作としてとらえ、彼自身が監修し制作した7枚のスクリーンに着目した。絵本ではトレーシングペーパーを用いて巧みに霧の中の情景を表現したムナーリは、大きな紗のスクリーンにプリントすることによって、絵本とは異なる次元で表情豊かな霧の中のイメージを現出させている。当館デザインギャラリーにおいて、ムナーリ作のスクリーンをダイナミックに構成することにより、体感できる絵本世界《きりのなかのサーカス》を創出する。

また、絵作りゲーム《つけたり・とったり》は、モノをさかさまにしたり、裏返したり、対立させて考えること、また、中身を変えずに重ねていくこと、異なるモノに転用させることなどの、デザインを考える上で必要な手法が盛り込まれた遊具である。動物や風景などが象られたプラスティックカードを重ねることによって、会場内のライトテーブルの上に無限に物語が生まれてくる。

本展は、来場者が自由に回遊し、さまざまな知覚体験を通して、創造力の源であるムナーリの「ファンタジア」に触れることのできる場となる。

関連プログラム

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[(財)金沢芸術創造財団]

特別協力:

Alberto Munari / Maurizio Corraini / Marzia Corraini / Giovanna Ballin / Nicola Locatelli / Maurizio Corraini srl.

協力:

財団法人児童育成協会こどもの城造形事業部 / 日本ブルーノ・ムナーリ協会

協賛:

株式会社フレーベル館 / 株式会社コムレイド