泉太郎 突然の子供

2017年10月7日(土) - 2018年3月25日(日)

インフォメーション

期間:

2017年10月7日(土) - 2018年3月25日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)

会場:

金沢21世紀美術館
レクチャーホール
シアター21
長期インスタレーションルーム

料金:

入場無料

休場日:

月曜日(ただし10月9日、10月30日、1月8日、2月12日は開場)、10月10日(火)、12月29日(金)〜1月1日(月)、1月9日(火)、2月13日(火)

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

 泉太郎(1976- )は、映像、パフォーマンス、ドローイング、絵画、彫刻といったあらゆるメディアを交錯させたインスタレーションを主な表現手法とし、国内外で精力的に作品を発表しているアーティストです。泉の作品の特徴として、日常の事物や時には大勢の人々を巻き込みながら、一見、無意味とも思える行為を映像に収めることで、日常に潜む不条理な体験を描き出す点が挙げられます。時間と空間、実像と虚像、表と裏、自由と不自由といった私たちが当然のように切り分けている常識を捏ねくり回し、思いがけない方向から問いを投げかけます。
 本展では新作8点の発表と1点の本の作品に取り組みます。シアター空間と長期インスタレーションルームでは作家にとって初めてとなる長編映画作品とポスターやポップコーン屋台で構成された作品《B:「レンズは虎が通るのをはっきりと捉えていたのだ」》を、レクチャーホール周辺では、見る/見られることに着目した映像作品《D:「夜はくしゃみを我慢した瞬間から始まるの?だとしたらお兄さん、長いくしゃみをしていきませんか」》、言語と映像についての問いかけから生まれた《古い名前、先客》など、金沢での長期滞在中に徐々に制作された作品が館内各所に展示されています。一つの作品がまた次の作品へと影響し呼応していくその制作過程は、まるですべての作品が必然的に生まれてきたかのように一つの環となって立ち現れてきます。また、これら映像やインスタレーション作品と並行して、言葉を代替し、それを超えるような伝達方法について探る本の作品《暗いネズミ色の本》にも取り組みます。
 長らく泉が探求し続け、決して解決することのない永遠に広がる問いかけである映像やイメージと身体や意識との捻れた関わりについて、これまでの取り組みを踏まえつつも、全く新しい方法で提示する極めて挑戦的な展覧会です。

関連プログラム

クロージングイベント

《暗いネズミ色の本》スターティング・トークイベントを開催します。
また、泉氏がゲストとともに展覧会全体を振り返ります。
2018年3月25日(日) 18:30〜20:00(18:15開場)※時間が変更になりました。
会場:プロジェクト工房
出演:泉太郎(出品作家)× 木村稔将(デザイナー)× 野中祐美子(本展担当キュレーター)
料金:500円(1ドリンク、ポップコーン付)

連続ビデオトーク 1

出品作品《B:「レンズは虎が通るのをはっきりと捉えていたのだ」》を中心に、合計3回のトークを開催いたします。
日時:2017年11月23日(木) 18:00〜19:30
出演:泉太郎(出品作家)×中島悠(映像作家)×野中祐美子(本展担当キュレーター)
会場:シアター21
定員:110名(申し込み不要)

連続ビデオトーク 2

2018年1月13日(土) 18:00〜19:30
出演:泉太郎 × 野中祐美子
会場:レクチャーホール
定員:90名(申し込み不要)

連続ビデオトーク 3

2018年2月18日(日) 18:00〜19:30
出演:泉太郎
会場:レクチャーホール
定員:90名(申し込み不要)

作家プロフィール

  • 泉 太郎(いずみ たろう)

    1976年奈良県生まれ、東京都在住。2002年多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。動画を体験する日々がごく自然に浸透しているなかで、ビデオカメラと身体、そしてそれを取り巻く空間を攪乱するようなインスタレーション作品に取り組む。2015年、当館で開催された「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」においては、虚像と実像、時間と空間とが綯交ぜ状態となる圧倒的なインスタレーションを発表した。今年の2月から5月に開催された国外では初となる大規模な個展「Pan」(パレ・ド・トーキョー、パリ)をはじめ、泉の特異な表現活動は国内外で高い評価を得ている。

主な出品作品

  • 《B:「レンズは虎が通るのをはっきりと捉えていたのだ」》
    上映会場:レクチャーホール又はシアター21
    展示場所:長期インスタレーションルーム

    作家がさまざまな美術館を訪れ、開館から閉館までの間、一点の作品をビデオカメラで撮り続けた、美術作品を映画化した作品です。上映会場の前ではポップコーンが販売され、来場者はポップコーンを片手に映画を楽しむことができます。また、長期インスタレーションルームには、上映中の映画やこれから上映される、あるいはこれまで上映された映画のポスターと上映スケジュールが展示されています。

  • 《Y:「膝を上げよ、そのまま下げよ」 P:「転ばぬよう、石を片付けておきました」》
    場所:総合案内

    総合案内前の6面サイネージにはスニーカーやブーツといった靴の映像が映し出されています。人が履いている靴を撮影し、それをモニターに映し、靴以外の部分をカラーボードで覆い隠した状態を再び動画に収めています。動かない靴の映像は、まるで靴の広告写真のようにも見えます。

  • 《D:「夜はくしゃみを我慢した瞬間から始まるの?だとしたらお兄さん、長いくしゃみをしていきませんか」》

    場所:レクチャーホール外周

    女装した人物が夜中の県道沿いで誰かを待っているかのように佇んでいます。
    美術作品が美術館の中で来場者を待つことと、道端で名もなき誰かが、同様に誰かを待ち続けることとは何が違うのでしょうか。

  • 《(鹿)85 91 92 94 98 100 102 108 110 112 115 116* 117* 119+2》

    場所:交流ゾーン 授乳室前

    捕らえられて逃げようとするタコの映像が25台のモニターに映されています。いずれの画像も「狩られるタコ」の映像をインターネット上から集め、それを撮影したものです。一方、モニターの上には四方から引っ張られられた子供用のTシャツが、引き伸ばされそうな状態で掛けられています。

  • 《古い名前、先客》

    場所:レクチャーホール外周

    「So mean」とは、「いじわる」を意味するスラング英語です。一文字ずつ鉄で作られたアルファベットの型にうなぎが納められ、あるものは逃げようとし、またあるものは安住する様子が6台のモニターに映し出されています。

  • 《ヨット》

    場所:レクチャーホール付近

    拳(こぶし)に力を溜めながら円形の美術館の中を一周する人物が、最後に力一杯、扉に設置された的(まと)をノックする様子が、オリジナルの的、それを定点で撮り続けた映像、そして拳を映し続けた映像によって構成されています。それらは異なるレイヤー、異なる視点でひとつの出来事を立体的に見せています。

  • 《頬爪楊枝/葡萄の刑》

    場所:交流ゾーン

    当館の建物は、建築物を支える柱を極限まで細く、少なくし、その存在を見えなくしようと設計されています。作家はその柱にズボンと靴を履かせ、電源プラグを取り付けました。人間が2本脚で自身を支えているように、最低限の本数と限りなく細い柱は十分に建物を支えることができます。地下と地上の各入り口付近に設置されたデジタルサイネージには、複数の人たちの脚がスローモーションの映像として映し出されています。

  • 《暗いネズミ色の本》
    内容:非文字本
    発行日:後日発表

上映スケジュール

  • 【作品名】《B:「レンズは虎が通るのをはっきりと捉えていたのだ」》
    【上映時間】7時間(10:15-17:45)
          ※休憩時間は12:15-12:30/14:30-14:45です。
    【会場】レクチャーホール(総合案内・チケット販売 裏)か、シアター21(地下1階)です。

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    L······レクチャーホール
     T······シアター21

Images

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]

助成:

芸術文化振興基金助成事業

協力:

DMM.make、株式会社アイ・オー・データ機器、一色うなぎ漁業組合