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金沢21世紀美術館

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EXHIBITION展覧会

アペルト07

川越ゆりえ 弱虫標本 Insect Specim en of a Coward

2017年5月27日(土) -
2017年9月24日(日)

インフォメーション

期間:
2017年5月27日(土) 〜2017年9月24日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
会場:
金沢21世紀美術館
長期インスタレーションルーム
料金:
入場無料
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
休場日:
毎週月曜日(ただし7月17日、8月14日、9月18日は開場)、7月18日(火)、9月19日(火)

概要

川越ゆりえ(1987-)は「人の感情の蠢きを虫にしたら」と発想し、心の動きを仮想の虫の姿態に呼応させて、幻想的な世界を表現します。擬人化ならぬ擬虫化したモチーフは、さらに、昆虫標本に仕立てられ、人間 の滑稽さや愛すべき表情にも見えてきます。今回の個展では最新作を含め代表作《弱虫標本》(2013)などを展示、川越が愛おしいと語る様々な感情たちや弱虫たちの世界を紹介します。

関連プログラム

対談 都築響一×川越ゆりえ
日時:2017年6月3日(土)
   16:00〜17:30 対談
   18:00〜19:30 アフターパーティー
場所:金沢21世紀美術館 プロジェクト工房
料金:1,000円(1ドリンク付)
定員:先着60名
申込:申込受付を終了しました。※当日券販売あり

アーティスト・ステイトメント

《弱虫標本》 2013
ミクスト・メディア
185.5 × 255.5 × 14.7 cm

主に、人間の心に潜む様々な感情や弱さを、架空の虫の形に起こして制作している。
人の感情や弱さは虫のようだ。嫉妬心や寂しさはいつもどこからともなくやってきて
人の心に寄生し棲み付き、気付いた時には増殖し、内側から人を喰い、操る。
また、普段はじっと心の奥底に身を潜めていても、ふとした瞬間に、
まるで蛹から羽化するように表に現れ、その翅を広げるのだ。
しかし、一つ一つの感情や弱さを様々な角度から観察したり、触れてみると、
それぞれの持つ面白さや魅力などに気付くことが出来る。
一見、ネガティブであるとされ、良くないものとして捉えられがちな
種類の感情も、よく観察してみると魅力的な面が多数見つかるのである。
そして、時折ちらりと顔をのぞかせる、そのような感情達や弱虫達を、私はとても愛おしいと思う。

川越ゆりえ

作家プロフィール

川越 ゆりえ(かわごえ ゆりえ)

1987年富山県生まれ。富山大学大学院芸術文化学研究科修了。主な個展に「レスポワール展」(銀座スルガ台画廊/2012年)、「弱虫は囁く」(ギャラリーVenere/2013年)、「感情たちは繭を紡ぐ」(銀座スルガ台画廊/2014年)、「それぞれの息遣い」(ギャラリーアートポイント/2015年)、「e.g.g.o0046 川越ゆりえ展」(大雅堂/2015年)、「弱虫博物詩」(ARTBOX152 西田美術館/2017年)、主な受賞に「GEIBUN4」(卒業制作展 都築響一賞/2013年)など。

「アペルト」シリーズとは

「アペルト」は、若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会のシリーズです。
金沢21世紀美術館は世界の「現在」とともに生きる美術館として、今まさに興りつつある新しい動向に目を向けています。作家とキュレーターが作品発表の機会を共に創出し、未来の創造への橋渡しをします。
国籍や表現方法を問わず、これまで美術館での個展や主要なグループ展への参加経験は少ないが、個展開催に十分な制作意欲を持ち、アペルト実施以後のさらなる飛躍が期待できる作家を紹介していくものです。
※「アペルト(aperto)」は、イタリア語で『開くこと』の意味。

オリジナルグッズ

「アペルト07 川越ゆりえ」ポストカード

デザイン:菊地敦己
判型:A5判
価格:99円(税別)

「アペルト07 川越ゆりえ」リーフレット

デザイン:菊地敦己
判型:A5判
頁数:6ページ(ポストカード付)
言語:和/英併記
価格:370円(税別)

Images

    《眠りゆく弱虫》 2015
    ミクスト・メディア
    40.0 × 60.0 cm
    朝日印刷株式会社所蔵

    《嫉妬心の標本》 2015
    ミクスト・メディア
    91.0 × 116.7 × 10.0 cm

    《羽化観察セット(狂気)》 2016
    ミクスト・メディア
    26.8 × 23.0 × 11.8 cm

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]