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金沢21世紀美術館

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EXHIBITION展覧会

イザベル&アルフレド・アキリザン「住む:プロジェクト—もうひとつの国」

2013年8月3日(土) -
2013年11月10日(日)

インフォメーション

期間:
2013年8月3日(土) 〜2013年11月10日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
会場:
金沢21世紀美術館
休場日:
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日。ただし、8月12日は開場。)
料金:
■ 本展観覧券(フィオナ・タン展との共通券)
一般=1,000円(800円)
大学生=800円(600円)
小中高生=400円(300円)
65歳以上の方=800円

■「内臓感覚 - 遠クテ近イ生ノ声」との共通観覧券
一般=1,700円(1,400円)
大学生=1,400円(1,100円)
小中高生=700円(600円)
65歳以上の方=1,400円

※( )内は団体料金(20名以上)及び前売りチケット料金
前売りチケット取扱:
◇チケットぴあ tel.0570-02-9999
Pコード
[本展観覧券]765-619
[共通観覧券]765-620

◇ローソンチケット tel.0570-000-777
Lコード
[本展観覧券]52458
[共通観覧券]52449

※いずれも7月3日より販売開始。内臓感覚展との共通観覧券の販売は9月1日まで、本展観覧券は会期中販売。
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

概要

イザベル&アルフレド・アキリザンによる《In-Habit(住む)》は、生産―消費の流れを示すダンボールを使って作る「家」を積み上げた、壮大なインスタレーション作品です。本作品は、ボルネオ島サバ州海岸部一帯を拠点にして暮らすバジャウ族の人々を参照しています。バジャウ族は船上または海の浅瀬に高床式住居を構え、一生を海の上で暮らす漂海民ですが、グローバル化の波を受けて、近年その暮らしぶりに変化が見られると言われています。アキリザンはバジャウ族を通してアジアの現状を俯瞰し、経済的かつ文化的グローバライゼーションによって支えられている価値観が、画一化の危険性を拡張しているという現実に対峙しています。彼等自身もフィリピンに生まれ、現在はオーストラリアに移住して制作を続けていますが、「どこに住むか」「どのように住むか」について考えるプロジェクト「もうひとつの国」によって、あたりまえのことと考えてきた「住む」自由を脅かすような急速な世界情勢の変化に対して、個々人が直面する問題を共に考える場を提案し続けているのです。

今回の金沢でのプロジェクトは、地域の人々がバジャウ族の人々の暮らしに思いをはせながらダンボールで家を作り、それらが作品の一部として展示されます。美術館の近隣にあるアートスペースや金沢市内の学校などでも家作りのワークショップを行う予定です。また、会期中の週末には展示室内にワークショップ・ブースを設け、美術館を訪れた人々が作品の中でダンボールの家を作ることもできます。それらも次々に作品に付け加えられ、金沢の「もうひとつの国」が拡大していきます。

関連プログラム

イザベル&アルフレド・アキリザン アーティスト・トーク
日時:2013年8月3日(土)13:00〜15:00
会場:金沢21世紀美術館 レクチャーホール
料金:無料(ただし、本展観覧券が必要)
定員:先着90名
言語:逐次通訳 英/日
ダンボールで家を作ろう
参加者がダンボールでつくった家が会期中作品の一部となり展示されます。
日時:2013年6月23日(日)〜7月28日(日)の土日 13:00〜16:00(予定)
会場:金沢21世紀美術館 キッズスタジオ
料金:無料
対象:子どもから大人まで
バジャウの人々の暮らしを想像して、アキリザンたちが建てた村に家をプレゼントしよう!
日時:2013年8月4日(日)〜11月10日(日)の日曜日 13:00〜16:00
場所: 金沢21世紀美術館 展示室6内
参加費: 無料(ただし、展覧会チケットが必要です)
*ダンボールを使って家を作ります。出来上がった家は、後日作品の一部に付け加えられます。
* カッターやハサミを使って作ります。小学4年生までは保護者同伴で参加してください。
* 道具に限りがあります。混雑した場合は参加人数を制限する場合がありますのでご了承ください。
* 作られた家は作品の一部となるため、持ち帰ることはできません。

作家プロフィール

マリア・イザベル・ガウディネス=アキリザン

Maria Isabel GAUDINEZ-AQUILIZAN
1965年マニラ、フィリピン生まれ、ブリスベン、オーストラリア在住

アルフレド・ファン・アキリザン
Alfredo Juan AQUILIZAN
1962年バレステロス、カガヤン州、フィリピン生まれ、ブリスベン在住

第3回アジア・パシフィック・トリエンナーレ(1999)、第5回光州ビエンナーレ(2004)、第2回シンガポール・ビエンナーレ(2008)リバプール・ビエンナーレ(2010)などの国際展への参加や、日本を含むアジア各国におけるプロジェクトを多数手がける。各地のコミュニティと相互交流した過程や結果を作品に取り入れ、歴史や文化的特徴を炙り出す。2006年にブリスベン(オーストラリア)に移住したことを契機に、「家(home)」をテーマにした「プロジェクトーもうひとつの国(Project Another Country)」を開始。中でも「住む (In-Habit)」は、アジアにおける国家国民の枠組みや越境、適応など、さまざまな問題を投げかける作品であり、異なる文化間を移動することで得た俯瞰的視点を持つアーティストならではのパワフルなプレゼンテーションである。

関連書籍出版

『イザベル&アルフレド・アキリザン 住む:プロジェクト—もうひとつの国』

仕様:A5変型判(210×153mm)
頁数:96ページ
価格:1,715円(税別)
執筆:黒澤浩美(金沢21世紀美術館 キュレーター)
アート・ディレクション&デザイン:林琢真(Deco design)
発行:株式会社マイブックサービス

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主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館 [公益財団法人金沢芸術創造財団]