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金沢21世紀美術館

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恒久展示作品

アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3

フロリアン・クラール

© Florian CLAAR
撮影:渡邉修

作品データ

制作年: 2004
素材・技法: アルミニウム、ポリ塩化ビニールパイプ、コンクリート
サイズ: H96.5×W56×D55cm、H101 ×W56 × D58.5cm、H110 ×W56 × D57cm、H111 ×W68.5 × D58.5cm、H113 ×W56 × D58.5cm、H122 ×W68.5 × D63.5cm、H124 ×W56 × D57cm、 H131 ×W68.5 × D63.5cm、H131 ×W68.5 × D63.5cm、H138 ×W68.5 × D63.5cm、H138 ×W68.5 ×D63.5cm、H142 ×W68.5 ×D63.5cm

作品解説

金沢21世紀美術館の建物を取り囲む芝生に設置された12 個のチューバ状に開いた筒は、地中を通る管が2 個ずつペアでつながっていて伝声管の役割を果たしています。このペアはかならずしも隣同士のラッパではなく、思わぬところへ声が伝わり、思わぬ声が聞こえてきます。きわめて単純な構造ですが、この仕組みによって、音が迷宮に彷徨うかのような風景が立ち現れます。ドイツ語の作品タイトルの意味は、「音のフィールド」です。フロリアン・クラールは、作家活動の初期から音が持つ可能性を反映させた作品制作に興味を抱き続けており、本作品はそのひとつの展開といえます。

作家プロフィール

フロリアン・クラール
1968 年シュトゥットガルト(旧西ドイツ)生まれ、神奈川県藤沢市(日本)在住。1990 年代半ばより来日し、音を利用した立体作品や、波のデジタル解析データを基にした作品を制作しています。公共空間における彫刻作品も多く手がけてきました。「私は建築と機械、生命体を取り混ぜたキャラクターをつくりたい」と語るように、日常の風景に潜む幾何学的構造を意識させるような作品を生み出しています。