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金沢21世紀美術館

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EVENTイベント

映画の極意 vol.15

MoMA ニューヨーク近代美術館 映画コレクション

2015年3月13日(金) -
2015年3月15日(日)

インフォメーション

期間:
2015年3月13日(金)〜2015年3月15日(日)
会場:
金沢21世紀美術館 シアター21
料金:
<当日券>
・1回鑑賞券 一般 1,000円 / 大学生以下 500円
※友の会会員の方は会員証のご提示により料金が割引になります(一般900円、大学生以下450円)
<前売券>
・2回鑑賞券 一般 1,600円 / 大学生以下 800円
・フリーパス 一般 3,000円 / 大学生以下 1,500円
※大学生以下の方は学生証の提示が必要です。
※2回券は、鑑賞券2枚綴りとなっています。
※フリーパスは、限定50枚の販売となります。
※トークは入場無料。ただし鑑賞券または半券の提示が必要です。
チケット取扱:
前売券の販売は終了しました。シアター前にて各回30分前より当日券を販売します。
定員:
110名(各回入替制・全席自由)
託児サービス:
※3歳児以下の入場はご遠慮願います。
託児サービスをご利用下さい。
有料・要申込(お問合せ TEL 076-220-2815)
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811

概要

MoMAの通称で知られる「ニューヨーク近代美術館」。 その映画部門は、イギリス生まれの映画評論家アイリス・バリーの献身的な努力により、1929年の美術館設立の6年後、1935年に誕生しました。 それから80年、MoMAは膨大なコレクションと野心的な上映プログラムで、常に世界のフィルム・アーカイブ運動をリードし続けてきました。
今回の企画では、映画草創期1905年に撮られた 『ニューヨークの地下鉄』 から、D・W・グリフィスやマック・セネットの短篇、ウォルト・ディズニー自身がつくった貴重なアニメーション、ジョン・ウェインの初主演作に1950年代ハリウッドの黄金時代を彩る作品群、アフリカン・アメリカンによる伝説的なインディペンデント映画、若き日のマーティン・スコセッシ監督が自身の両親を撮った貴重なドキュメンタリーといった多様で魅力的な作品群を美しいヴィンテージ・プリントでご覧いただきます。MoMAの映画コレクションの豊かさと独自性を心ゆくまでご堪能ください。

Fシネマ・プロジェクト…100年をこえる映画の歴史の中で、デジタル化された作品はごくわずかにすぎません。フィルムでの上映環境を保持しつづけるために、調査を行い、関係者のネットワークを構築し、フィルムの知識や情報を共有し、さらに、フィルムの魅力を伝えるための具体的な企画を実施する、それがコミュニティシネマセンターの「Fシネマ・プロジェクト」です。「MoMA ニューヨーク近代美術館映画コレクション」も、Fシネマプロジェクトの一環として実施しています。

チケット取扱

前売券の販売は終了しました。シアター前にて各回30分前より当日券を販売します。

上映スケジュール

日程
 
 
3/13(金)19:00〜20:21[アンディ・ウォーホル プログラム]
スクリーンテスト(15分)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ(66分)
3/14(土)
11:00〜12:56[短篇]ツーリスト(4分)
バンド・ワゴン(112分)
13:30〜15:10[短篇] ニューヨークの地下鉄(4分)
暗黒の恐怖(96分)
15:45〜16:56[短篇] 女の叫び(11分)
[短篇] 男の友情(11分)
イタリアン・アメリカン(49分)
17:30〜19:16[短篇] フラッシング・メドウズ(8分)
スウィート・スウィートバック(98分)
3/15(日)
11:00~13:02ビッグ・トレイル(122分)
13:30~15:00トーク(講師:越智道雄)
15:30~17:07[短篇] ニューマン劇場のお笑い漫画(3分)
悲しみよこんにちは(94分)

定員:110名(各回入替制・全席自由) 開場:各回の15分前
※ 終了時刻は前後する場合があります

トーク

「アメリカ映画がヌーヴェルヴァーグの先駆けとなるまで」

日時:3月15日(日) 13:30
会場:金沢21世紀美術館 シアター21
料金:無料 ※鑑賞券または半券の提示が必要

氏の独自の視点と切り口により、今回のMoMA映画コレクションを始めとするアメリカ映画に描かれた人物や舞台、時代やストーリー展開、さらには、これらの映画を撮った監督などを例に、その背景にあるアメリカ社会の諸相や関連する世界情勢についてお話いただきます。

講師: 越智道雄 (おち・みちお)
1936年生まれ。明治大学名誉教授。英語圏政治・文化研究者、翻訳家。長年にわたりアメリカを中心とする英語圏の政治・文化を研究。独自の視点と切り口による、多元文化主義国家アメリカに関する多数の著作をはじめ、映画に関する著作や評論も多数。翻訳家としては、日本翻訳家協会出版文化賞(1983年度)、産経児童文学賞(1987年度、翻訳部門)などを受賞。日本ペンクラブ理事、日本オーストラリア文学会理事、日本オーストラリア学会理事などを歴任。現在、日本翻訳家協会評議員。
ochimichi.web.fc2.com

長篇作品

ビッグ・トレイル The Big Trail

19世紀半ば、苦闘の末にオレゴン街道の西の果てにたどり着く開拓民たちを描いた叙事詩西部劇。ジョン・ウェインの初主演作品としても有名。1980年代、70mmワイド版(グランジャー)がMoMAによって35mmシネマスコープ・プリントに復元された。

監督:ラオール・ウォルシュ
出演:ジョン・ウェイン、マーガリート・チャーチル、エル・ブレンデル
(1930年 / 122分 / 35ミリ / モノクロ)
*日本語字幕付き

暗黒の恐怖 Panic in the Streets

肺ペストの蔓延を防ぐため、ニューオリンズの公衆衛生局の少佐がベテラン警部と共に殺人事件の容疑者を追い続ける三日間を描く。演劇出身のカザンが多彩な映画的技法を採り入れる転機となったフィルム・ノワール作品。ジャック・パランスのデビュー作でもある。

監督:エリア・カザン
出演:リチャード・ウィドマーク、ポール・ダグラス、ジャック・パランス
(1950年 / 96分 / 35ミリ / モノクロ)
*日本語字幕付き

バンド・ワゴン The Band Wagon

監督ヴィンセント・ミネリ、主演フレッド・アステア、MGMミュージカル映画の最高峰。アステア演じるトニー・ハンターは、かつての栄光再びと旧友のマートン夫妻が書き上げたミュージカルの舞台化を目指す。劇中曲「ザッツ・エンターテイメント」は後年のアンソロジー映画の題名にもなった。

監督:ヴィンセント・ミネリ
出演:フレッド・アステア、シド・チャリシー、オスカー・レヴァント
(1953年 / 112分 / 35ミリ / カラー)
*日本語字幕付き

悲しみよこんにちは Bonjour Tristesse

フランソワーズ・サガンのベストセラー小説の映画化。南仏で父と夏を過ごす17歳のセシル。父が亡き母の友人アンヌと結婚すると知ったセシルは、二人の仲を裂こうとするが、それが思わぬ悲劇を招く。ジーン・セバーグのショートヘアが“セシルカット”として大流行、ジュリエット・グレコが唄う主題歌もヒットした。

監督:オットー・プレミンジャー
出演:デボラ・カー、デイヴィッド・ニーヴン、ジーン・セバーグ
(1958年 / 94分 / 35ミリ / カラー)
*日本語字幕付き

スウィート・スウィートバック Sweet Sweetback’s Baadasssss Song

メルヴィン・ヴァン・ピープルズ監督・製作・主演の伝説のブラックスプロイテーション・ムービー。白人の悪徳警官に追われるスウィートバックは、怒り、戦い、走り続ける、どこまでも。2004年に監督がMoMAに提供したオリジナルネガから復元された。

監督:メルヴィン・ヴァン・ピープルズ
出演:サイモン・チャックスター、ヒューバート・スケールズ、黒人コミュニティの人々
(1971年 / 98分 / 35ミリ / カラー)
*日本語字幕付き

イタリアン・アメリカン Italianamerican

若くして名声を得たマーティン・スコセッシが両親を撮影した貴重なドキュメンタリー。食卓を囲んで交わされる親子の会話から、苦しい時代を生きた、あるイタリア系移民の家族史が立ち上がる。クレジットの最後にスコセッシ家のイタリア料理のレシピが登場する。

監督:マーティン・スコセッシ
出演:キャサリン・スコセッシ、チャールズ・スコセッシ
(1974年 / 49分 / 35ミリ / カラー)
*日本語字幕付き

アンディ・ウォーホル プログラム

スクリーンテスト|アンディ・ウォーホルの最も美しい女性たち(4人版) Four of Andy Warhol’s Most Beautiful Women

数多く撮影された「スクリーンテスト」シリーズから編集された一篇。スーパースターになる「見込みのある」四人にスクリーンテストのポーズをとらせ、固定カメラから撮影することで、人物とその周囲の時間をフィルムに定着させる。

監督:アンディ・ウォーホル
出演:ベイビー・ジェーン・ホルツァー、アン・ブキャナン、アイヴィ・ニコルソン、サリー・カークランド
(1964年 / 15分・16fps ※24fps上映 / 16ミリ / 無声 / モノクロ)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ The Velvet Underground and Nico

ウォーホルのプロデュースによってデビューした伝説のバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコの「ファクトリー」でのセッションを定点から観察する。時折セッションに参加するように、カメラは激しく揺れ、ズームする。市警闖入のハプニングもそのまま、ライブの時間の流れを提示する。

監督:アンディ・ウォーホル
出演:ニコ、ルー・リード、ジョン・ケイル
(1966年 / 66分 / 16ミリ / モノクロ)

短篇作品

ニューヨークの地下鉄 Interior N.Y.Subway,14th Street to 42nd Street

1904年に開通したニューヨークの地下鉄。14丁目駅を出発した地下鉄が42丁目駅に到着するまでを記録している。監督はグリフィス作品の名カメラマン、G・W・ビッツァー。公開当時のナイトレートのオリジナルネガからニュープリントを作成。

監督:G・W・ビッツァー
(1905年 / 4分 / 35ミリ / 無声 / モノクロ)

女の叫び The Lonedale Operator

給料袋目当てに駅に押し入ろうとする強盗と、立て籠って助けを求める通信手の娘の攻防、そして恋人の危機を知って汽車で駆けつける機関士によるラスト・ミニッツ・レスキューが、クロスカッティングの手法でスリルたっぷりに描かれる。

監督:D・W・グリフィス
出演:ブランチ・スウィート、フランシス・J・グランドン、エドワード・ディロン
(1911年 / 11分・16fps ※24fps上映 / 35ミリ / 無声 / モノクロ・一部染色)
*日本語字幕付き

男の友情 Friends

メアリー・ピックフォードやライオネル・バリモアら後のビッグ・スターを配した一巻もの。西部の金鉱町を舞台に孤児の少女を巡る三角関係が展開するが、二人の男は古くからの友人であった。

監督:D・W・グリフィス
出演:メアリー・ピックフォード、ヘンリー・ウォルソール、ライオネル・バリモア
(1912年 / 11分・18fps ※24fps上映 / 35ミリ / 無声 / モノクロ)
*日本語字幕付き

ツーリスト The Tourists

列車の停車中に付近の観光に出向いた一行が乗り遅れてしまったことから巻き起こる、セネットお得意のドタバタ喜劇。ネイティヴ・アメリカンの妻が自分の夫に対して馴れ馴れしく接する白人女性に嫉妬して……。

監督:マック・セネット
出演:メーベル・ノーマンド、チャールズ・ウェスト、ウィリアム・J・バトラー
(1912年 / 4分・16fps ※24fps上映 / 35ミリ / 無声 / モノクロ)
*日本語字幕付き

ニューマン劇場のお笑い漫画 Newman Laugh-o-Grams

19歳のウォルト・ディズニーがカンザスシティーのフランク・L・ニューマンの映画館のために制作したアニメーション。映画界の大立者となる以前のディズニーをみることができる貴重な作品。

監督:ウォルト・ディズニー
(1920年 / 3分・23fps ※24fps上映 / 35ミリ / 無声 / モノクロ)
*日本語字幕付き

フラッシング・メドウズ Flushing Meadows

現代アート作家として知られるジョゼフ・コーネルが、友人である家出少女ジョイス・ハンターの死を悼んで撮った哀悼の映画。コーネル最後の映像作品で、長く所在不明とされていたが、ジョゼフ・アンド・ロバート・コーネル記念財団がMoMAに寄贈した映画の中から2003年に復元された。

監督:ジョゼフ・コーネル
(1965年 / 8分 / 16ミリ / 無声 / カラー)

※短篇作品の多くはオリジナルスピードではなく、全て24fpsでの上映となります。ご了承ください。

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[(公財)金沢芸術創造財団]、東京国立近代美術館フィルムセンター、一般社団法人コミュニティシネマセンター(シネマテーク・プロジェクト)
特別協力:
ニューヨーク近代美術館
協力:
アテネ・フランセ文化センター
共催(シネマテーク・プロジェクト参加団体/予定):
川崎市市民ミュージアム(川崎市)、川崎市アートセンター(川崎市)、神戸アートビレッジセンター(神戸市)、広島市映像文化ライブラリー(広島市)、山口情報芸術センター(山口市)、高知県立美術館(高知市)ほか