サイレンス 02 一柳慧と<水鏡の庭>に響く宇宙

2012年10月13日(土) - 2012年10月14日(日)

インフォメーション

期間:

2012年10月13日(土) - 2012年10月14日(日)
両日 18:00開演/17:45開場

会場:


鈴木大拙館
※詳細は右記をご覧下さい

料金:

前売 1,800円 *完売しました
当日 2,300円 *10月13日(土)、14日(日)両日ともに16:45より鈴木大拙館入り口にて販売
※全席自由

チケット取扱:

・金沢21世紀美術館ミュージアムショップ
 TEL 076-236-6072
・ローソンチケット Lコード:55861
 TEL 0570-000-777

託児サービス:

※3歳児以下の入場はご遠慮願います。
金沢21世紀美術館内託児サービスをご利用下さい。
有料・要申込(お問合せ TEL 076-220-2815)

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811

概要

「いま、ここにあるということを大切にするのが禅」—鈴木大拙
「今、行っていることを正確に行う」—ジョン・ケージ

ジョン・ケージ生誕100周年を記念してのコンサート第2弾は、ケージが影響を受け、その音楽「String Quartet in Four Parts」からさらに大きく変貌を遂げるきっかけとなった仏教哲学者・鈴木大拙ゆかりの場所で開催されます。ケージに学んだ作曲家、一柳慧は今春、鈴木大拙館を訪れました。プログラムにはその印象が反映され、東洋の精神性と西洋の理念を融合したケージの世界観を、“いま”そして“未来”へ伝えます。開館1周年を迎える鈴木大拙館の<水鏡の庭>に広がる響きを自由な心で体感してください。

会場

出演

  • 一柳慧   <ピアノ>
    中澤沙央里 <ヴァイオリン>
    佐々木冬彦 <ハープ・箜篌>
    真鍋尚之  <笙>

Program
<構成:一柳慧>

  • 一柳慧 / 「時の佇いⅡ」(1986) 箜篌のための
    Ichiyanagi, Toshi / Still TimeⅡ
    一柳慧 / 「月の変容」(1988) 笙とヴァイオリンのための
    Ichiyanagi, Toshi / Transfiguration of the Moon
    ジョン・ケージ / 「ある風景のなかで」(1948)
    John Cage / In a Landscape
    ジョン・ケージ / 「夜想曲」(1947)
    John Cage / Nocturne for violin and piano
    ジョン・ケージ / 「ピアノミュージック」より
    John Cage / from Music for Piano
    J.S.バッハ / ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
    J.S.Bach / Violin Concerto No. 1 A minor
    *曲目は順不同、変更になる場合がございます。

サイレンス

  • 〜ジョン・ケージと鈴木大拙をめぐる2つのプログラム〜

    2012年は、現代音楽家として前衛芸術にも大きな影響を与えたジョン・ケージの生誕100年にあたります。当館では仏教哲学者・鈴木大拙や禅の影響から生まれたケージの偶然性の音楽、また東洋の精神性と西洋の理念を融合したケージの世界観を、「サイレンス―大拙からケージ、そして22世紀へ―」と題した2つのプログラムでお届けします。
    『01: アルディッティ弦楽四重奏団+藪俊彦』では日米欧3人の作曲家(ジョン・ケージ、一柳慧、ジェルジュ・リゲティ)を取り上げ、現代音楽の最前線を走り続けるアルディッティ弦楽四重奏団による演奏とともに、スペシャルプログラムとして、金沢出身の能楽師・藪俊彦の舞によるケージの「String Quartet in Four Parts」をお届けします。そして『02: 一柳慧と〈水鏡の庭〉に響く宇宙 』では、折しも開館1周年を迎える鈴木大拙館(金沢市内)を会場に、一柳慧氏を中心としたプログラムをお楽しみいただきます。

プロフィール

  • © 幸田森

    一柳慧 Ichiyanagi, Toshi

    神戸生まれ。作曲家、ピアニスト。1954年渡米。ニューヨークのジュリアード音楽院に学び、ニュー・スクールでジョン・ケージに会い、影響を受ける。1961年帰国後には、ケージなどのアメリカの前衛音楽の紹介と自身の実験的音楽で日本の音楽界に衝撃を与えた。その後はオペラ、交響曲、邦楽など多岐にわたる作品を発表。日本を代表する現代音楽家の1人。2008年文化功労者。金沢21世紀美術館では「ゲルハルト・リヒター展」(2005)での演奏をはじめ、「荒野のグラフィズム:粟津潔展」(2008)、「愛についての100の物語」展(2010)でも、その多彩な才能を披露し来館者を魅了した。






  • 中澤沙央里 Nakazawa, Saori ヴァイオリン

    4歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。全日本学生音楽コンクール、大曲新人音楽祭コンクール等で入賞。ボルドー音楽祭in横浜にて、パリ管弦楽団コンサートマスターのR.ドガレイユ氏らと共演。現代作品にも積極的に取り組み、R.カンポ、権代敦彦、湯浅譲二、一柳慧各氏らの作品を演奏、初演。日本現代音楽協会創立80周年記念コンサートに出演。クールシュベール夏期国際音楽アカデミー、サイトウ・キネン室内楽勉強会、小澤征爾音楽塾、インターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミー等に参加。これまでに、ヴァイオリンを鈴木亜久里、辰巳明子の両氏に師事。
    http://ameblo.jp/saori-violin/

  • 佐々木冬彦 Sasaki, Fuyuhiko ハープ・箜篌

    東京芸術大学作曲科修士課程修了。現在は作曲家、ハープ奏者、また復元された古代の大型ハープ「箜篌」の演奏家として国内や海外での公演、音楽祭、録音等に数多く出演している。90年~93年、白根桃源郷ハープ・フェスティバル音楽監督。95年福井ハープ音楽賞受賞。2012年ニューヨークでの箜篌リサイタル(MFJ公演)はNYタイムズ紙に高く評価される。ハープ・ソロ・アルバムに「主よ人の望みの喜びよ」「祈り・音楽・海」「RESURRECTION WITH YOU」。「甦る古代の響き~箜篌」はレコード芸術誌特選CD。
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~fuyuhiko/

  • 真鍋尚之 Manabe, Naoyuki 笙

    洗足学園大学卒業(専攻−作曲・声楽)。東京芸術大学邦楽科雅楽専攻卒業。
    第1回国立劇場作曲コンクール優秀賞(1位)、東京・邦楽コンクール第1位など作曲及び演奏での受賞多数。2000年より笙という楽器の可能性を追求したリサイタルを開いてきた。2003年のリサイタルは読売新聞における年間ベスト5に選ばれる。CD「真鍋尚之笙リサイタル」も発売されている。小野雅楽会会員。十二音会会員。2000〜2008年日本音楽集団団員。2011年5月〜2012年5月まで文化庁文化交流使としてドイツを中心に12ヵ国30以上の都市で活動。ソロを中心に50回以上の演奏会を開いてきた。
    http://www2.odn.ne.jp/gagaku.manabe/

関連リンク

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[(公財)金沢芸術創造財団]

共催:

鈴木大拙館 [(公財)金沢文化振興財団]