UNDER A TREE in Kanazawa

2024年5月11日(土)

インフォメーション

期間:

2024年5月11日(土)
13:00〜17:00

会場:

金沢21世紀美術館
晴天時:芝生広場 雨天時:交流ゾーン

料金:

入場無料
※予約不要

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 学芸課
TEL 076-220-2801

概要

ロサンゼルス発!野外音楽イベント「UNDER A TREE」を金沢21世紀美術館の芝生広場で日本初開催!! 
Leaving Recordsの創設者マシュー・デイヴィッドと音楽家の田村文岳、パーカッショニストのヨーダ・フェルスターと作曲家のニクラス・クレーマーによるコラボレーション。
日本ツアーの皮切りに、石川県出身のアーティスト、ASUNAとさわひらきがゲスト出演。
新鮮で心地よい響きを、午後の木陰のゆるやかな雰囲気の中で楽しみませんか?


金沢21世紀美術館はUNDER A TREEとの共催で、マシュー・デイヴィッドと田村文岳がキュレーションする当館の芝生広場を会場にした全年齢、すべてのコミュニティーに開かれた音楽をメインとするイベントを開催します。
ロサンゼルスのレコードレーベルLeaving Recordsの創設者でもあるマシュー・デイビッドのキュレーションにより、毎月開催されている「UNDER A TREE」はロサンゼルスにおける最古の公園であるエリシアン・パークを会場に、シートやランチを持ち込みながら家族やコミュニティーでゆったりとそれぞれの時間をオープンに過ごせるよう、様々な工夫を凝らしています。
収益に関しても、アルコール販売や伝統的なチケット販売による収入といった音楽業界で当たり前とされている方法を参考にするのではなく、来場者等のドネーションで運営されており、コミュニティーによるコミュニティーのための集まりとして、数年間に渡り開催されています。この度、「UNDER A TREE」を日本で初めて開催するにあたり、そのような開かれたムードを踏襲しつつ、能登半島地震の影響の残る金沢で、音楽やアートの持つ力を少しでも感じてもらえたらと願っています。
なお、本プログラムは5月12日まで開催予定だった「コレクション展 2:電気-音」の関連プログラムとして企画されました。


UNDER A TREEとは

  • エリシアン・パーク(米国ロサンゼルス)でのUNDER A TREEの様子
    photo: Glenjamn

    今回はツアー初日の5月11日に、金沢21世紀美術館の芝生広場にて、ロサンゼルスで毎月開催されている UNDER A TREE(Listen to Music Outside In The Daylight Under A Tree)という野外のコンサートを日本でも開催いたします。
    当館に来場する方や、近くを行き交う方に気軽に耳を傾けていただけるように誰でも参加でき、また現地と同じくドネーションでの運営を行います。
    ロサンゼルスでLeaving Recordsの創設者でもあるマシュー・デイヴィッドのキュレーションにより、毎月開催されているUNDER A TREEではロサンゼルスにおける最古の公園であるエリシアン・パークを会場に、シートやランチを持ち込みながら家族やコミュニティーでゆったりとそれぞれの時間をオープンに過ごせるよう、様々な工夫を凝らしています。
    今年初めに地震が発生した北陸地域に存在する美術館において、音楽とアートの力で再度創造的な環境を作れないかという考えをもとに、金沢市の芸術の拠点とも言える当館での開催を取り組む試みです。
    音楽やアートをそれぞれの人生に寄り添いながら、豊かにするもの、と考え、なんとなく音が気になり惹かれる様に人が集まる、というようなイベントになると良いと考えています。
    https://leavingrecords.com/listen-to-music-outside-in-the-daylight-under-a-tree

出演者プロフィール

  • photo: Mark Alt

    マシュー・デイヴィッド  Matthewdavid

    オールジャンル・アーティスト、音楽プロデューサー、キュレーター、音楽業界エグゼクティヴであり、ロサンゼルスを拠点とする多作なレコード・レーベルである Leaving Recordsの創設者でもあり、過去にStones Throw recordsでA&Rを務めた。ミュージシャンとしては、最近ではAndré 3000とステージを共にし、André 3000のアルバム『New Blue Sun』にも貢献をしている。Flying Lotus のレーベルBrainfeederからアルバムもリリースしているが、2023年に、正式なフル・レングスとしてはおよそ5年ぶりとなる生成力に満ちたニュー・アンビエント・アルバム『Mycelium Music』をリリースした。
    https://www.instagram.com/matthewdavidmcq/

  • photo: Hiroyuki Takenouchi

    田村文岳 Fumitake Tamura

    東京都出身のプロデューサー、音楽家。
    美しい作品は作家が持つお互いのアイデアの反射とそこからの影響から生まれる、という考えのもとに、数々のコラボレーションを進行中。Leaving Recordsより2枚の共作アルバムをリリースのほか、R.A.P Ferreira、5lackへの楽曲提供やAOKI takamasaとのユニットNeutral、ピアニスト林正樹のアルバムへのエレクトロニクスでの参加、美術家さわひらきの映像作品への音楽提供など、オリジナルサウンドと多数の楽曲提供との間の分野をゆるやかに往来する。スペインの環境音楽家、Jason Kolàrとの共作アルバムがTaylor Deupreeのマスタリングを経てベルギーのレーベル DAUW からのリリースを予定している。
    https://www.instagram.com/buntamura

  • photo: Kasia Kim-Zacharko

    J・フェルスター / N・クレーマー J Foerster / N Kramer

    ベルリンを拠点に活動するパーカッショニストのヨーダ・フェルスターと作曲家ニクラス・クレーマーによるコラボレーション。
    J・フェルスターことヨーダ・フェルスターは、幼少期から専門的な音楽教育を受けながら音楽への深い理解の欲求に目覚めた。ライブではエレクトリックヴィブラフォンを含む生楽器を演奏し、クレーマーが作る電子音のムードのなかに有機的なサウンドをレイヤリングしていく。またN・クレーマーことニクラス・クレーマーは、初めて手に入れたギターでスリーコードを覚えてからすぐに自身の楽曲制作を開始し、その後様々な楽器に触れていくなかで、一つ一つの楽器を様々な種類の表現として捉えることが可能だと考えた。そういった初期の音楽制作や音楽そのものへの考察から、自身が音そのものに対しても大きな興味を持っていたことを徐々に認識するようになっていった。コラボレーションを開始する前、偶然にも同じバンドに参加していたことから音楽的にも意気投合した彼らは、J・フェルスター / N・クレイマー としての活動を開始し、マシュー・デイヴィッド率いるLeaving Recordsから2021年に『Habitat』、2023年に『Habitat II』をリリースした。それらの作品は各所で高い評価を得ており、昨今のアンビエント、環境音楽のシーンの中でも注目の存在となっている。2人は作曲のプロセスについて、即興演奏への関心と、音楽制作において重要な「最初に考えた最良のアイデア」を録音し、インデックス化するための方法として次のように語っている。「同期しないが調和の取れている、ある種聞く人をもてなすようなループを短い時間制限のあるサンプラーに採取していき、それらの音のかたまりを有機的に作用するように積み重ねていく。こういうことがとても重要なプロセスである。」と。
    https://www.instagram.com/___j_foerster/
    https://www.instagram.com/n__kramer/

  • ASUNA

    語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた『Each Organ』(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品『Epidermis of Beech』(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品『100 Keyboards』(2013)で、「メルボルン国際芸術祭」(2018)、「シンガポール国際芸術祭」(2019)、「ベルファスト国際芸術祭」(2019) 、さらに2021年には米国/ニューヨークの現代音楽の名門・BAM(ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック)からの招待を受け全公演ソールドアウトとなる単独公演を成功させるなど、海外のアート・フェスティバルや実験音楽祭から多くの招待を受け、25カ国以上で展示/パフォーマンスを行う。並行した音楽制作では、10代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、様々なアコースティック楽器やPCベースによる作曲作品から即興演奏まで行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス『100 Toys』を中心とし、録音作品では毎回多岐に渡るコンセプトながらも一貫した作品制作を行い、海外のレーベルを中心にCDやレコードも多数リリース。現在は新作となる『Falling Sweets / Afternoon Membranophone』でも海外ツアーを行なっている。
    https://www.instagram.com/asuna_aotoao/
    https://sites.google.com/site/aotoao3inch/

  • さわひらき

    石川県出身。高校卒業後に渡英し、ロンドン在住。友人の手伝いでコンピューターのアニメーションソフトを扱ったことをきっかけに、ビデオ作品を手掛けるようになる。現在は映像・立体・平面作品などを組み合わせ、それらにより構成された空間/時間インスタレーションを展開し、独自の世界観を表現している。自らの記憶と他者の記憶の領域を行き来する反復運動の中から、特定のモチーフに光を当て、そこにある種の普遍性をはらむ儚さや懐かしさが立ち上がってくる作品群を展開している。主な展示に「Memoria paralela」Museo Universidad de Navarra (2019,スペイン・パンプローナ)「Latent Image Revealed, KAAT Exhibition 2018」神奈川芸術劇場 (2017,横浜)「Under the Box, Beyond the Bounds」東京オペラシティアートギャラリー / Art Gallery of Greater Victoria (2014,東京/カナダ ビクトリアBC)など。主なコレクションにHirshhorn Museum and Sculpture Garden, Smithsonian Institute (ワシントン)、Art Gallery of New South Wales (シドニー)、国立国際美術館 (大阪)、東京都写真美術館 (東京)、金沢21世紀美術館 (金沢)など。

Leaving Records ツアー情報

  • Leaving Recordsはロサンゼルスを拠点とする、ALL GENRE (オールジャンル) のアーティストコミュニティー。インディペンデントで実験的なミュージシャン、またそういったミュージシャンのサポートをする人々に対して経済的にフェアな未来を開拓することに重点を置いており、多様なコミュニティーやレイヤーに跨るような多様な音楽的フォーム = ALL GENRE を拡大し続ける活動をしている。自発性、相互依存、ケアエコノミー、コミュニティーの活性化に重点を置き、アーティストの著作の権利に対するレーベルの揺るぎないフェアな取り組みと、彼らが持つ高度にキュレーションされたカタログは、バランスを取りながらも常に普通であることの中心から少し外れつつ、フィジカル、デジタルともに質の高いリリースを精力的に続け、今年で15周年を迎える。

    Matthewdavid, Fumitake Tamura,
    J Foerster + N Kramer 
    Leaving Records Tour in Japan 2024
    日程:5月11日(土)〜19日(日)
    [ツアースケジュール]
    5月11日(土) 金沢:金沢21世紀美術館
    5月12日(日) 京都 : Ace Hotel Kyoto
    5月15日(水) 兵庫: Tobira Records
    5月16日(木) 松山 : どうごや
    5月17日(金) 名古屋 : duct / spazio rita
    5月18日(土) 浜松 : BAR巡MIGURI
    5月19日(日) 東京 : 落合SOUP

    Tour Information Site
    https://fumitaketamura.stores.jp/news/66155518ccd49a0da89d87bb

Images

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館[(公財)金沢芸術創造財団]、UNDER A TREE

後援:

北國新聞社